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学長メッセージ

横浜国立大学創立60周年記念式典式辞

(平成21年11月8日)

本日は、文部科学省審議官小松親次郎さまをはじめ自治体、近隣の大学及び地域を代表する多くの方々をご来賓としてお迎えし、本学の名誉教授、教職員 OB及び同窓会の方々並びに教職員の皆様方のご列席を賜り、ここに横浜国立大学創立60周年記念式典を挙行できますことを、大学を代表しまして厚く御礼申 し上げます。

横浜国立大学は1949年、神奈川県に基盤を置く国立新制大学・総合大学として、68校の国立大学のひとつとして、スタートしました。
神奈川師範学校・神奈川青年師範学校を母体とする学芸学部、横浜経済専門学校を母体とする経済学部、横浜工業専門学校を母体とする工学部、これらの3学部 体制でありました。大学の年史を見ますと、発足当時は、伝統を踏まえた教育研究の整備に加えて、女子学生の入学、一般教育の開設、大学教員の確保などの困 難があったとの記載もあります。
その後、1967年には、経済学部から分離した経営学部が創設されています。さらに、大学院も、1963年に工学研究科を設置して以来、博士課程後期を含めた拡充を重ね、現在では、4研究科・学府および1連合大学院となっております。
1970年代に行われたキャンパスの移転統合から30年余を経た現在、移転当時の殺伐とした様子とは一変し、緑溢れる常盤台キャンパスとなっております。 10,261名が学び、研究・教育環境が格段に向上し、本学の成長に大きく貢献していることは申すまでもありません。現在まで本学卒業生76,701名、 大学院修了生17,938名であり、博士の学位は、1,226名が取得しています。そして、卒業生の皆さんは、横浜国立大学での学びを経て、各界のリー ダーとしてご活躍されております。

2004年に実施された法人化を経て、創立60周年を迎える現在、2010年度から始まる国立大学法人としての第2期中期目標計画期間に向けて、横浜国立 大学の強みを活かした構想がまとまってきたところであります。本学の60年の足跡、開基135周年の伝統を本学存続と発展の基盤とし、今後の進むべき方向 を、次に申し上げます。

本学は、これまで培ってきた教育研究の伝統に安住することなく、存在感のある国立大学として社会のニーズに応え、新たな発展を目指す必要があります。大学 の使命は「知」の創造と継承、そして人材育成という「知」の還元であります。同時に、人間性豊かな「知」を醸成する環境も重要です。そこで、学風・伝統を 象徴する4つの精神「実践性・先進性・開放性・国際性」を踏まえて、このたび、学士課程教育の目標及び育成人材像を明確にし、体系化するための教育方針 『YNUイニシアティブ』をまとめました。教育目標の達成のために学位授与、教育課程編成、入学者の受け入れとファカルティ・ディベロプメントの推進の4 つの方針を柱としております。

次に、本学は、絶えざる教育改革と実践的研究の推進にも力を注いできました。世界レベルの教育研究 拠点形成を行うグローバルCOEプログラムは、本学の2件が採択され、現在精力的に実施しております。また、文部科学省の大学教育改革プログラムにも積極 的に応募し、最近4年間で、特色GP等が7件、また、人材育成プログラムも3件採択されております。今後も継続的な教育改革と先進的かつ実践的な研究の推 進を継続してまいります。

さらに、教育研究のグローバル化・国際化に対応した横浜国立大学の「国際戦略」を2008年に定めまし た。その戦略に沿い、教育研究の国際拠点形成、留学生宿舎の建設、国際シャトルベース事業などを行っております。現在、本学には800名の留学生が学んで おり、英語による教育と学生支援を充実させることにより、数年のうちに留学生が1,000名を超えることを目指しております。グローバル化社会に対応した 大学として、絶えざる進化をいたします。

国際文化創造都市・横浜は、日本第2の都市に発展し、グローバル化する産業と歴史・文化が集積しています。横浜の地に根差した大学として、地域の自治体、 企業、市民の皆さんとの連携を深め、「知の拠点」としての活動・成果を社会へ還元していく必要があります。そのために、本学は、地域実践教育研究セン ター、統合的海洋教育・研究センター等を核とする地域連携、横浜市立大学との医工連携、都市デザイン/都市文化の担い手育成の連携教育などを継続いたしま す。

半世紀以上も国立大学という括りの中にあった横浜国立大学は、5年前の法人化という大きなうねりの中で、大学の在り方が問われました。目下、独立した法人 としての存在意義を認識し、社会からの負託に真摯に応えていく活動と運営の努力を続けているところであります。そして、10年、20年先を見すえながら、 今後着実にその成果・実績を積み重ねてまいります。

最後になりますが、このたび本学が創立60周年を迎えることができましたの は、歴代の教職員、同窓会、地域社会の皆様の温かいご支援、そして文部科学省のご指導のおかげであると考えております。大きな節目を機に、役職員一同、気 持ちを新たに大学の発展に全力を尽してまいります。本日ご臨席を賜りましたご来賓の方々をはじめご列席の皆様に重ねて感謝を申し上げますと共に、引き続 き、ご理解とご支援を賜りますようにお願い申し上げまして、私の式辞とさせていただきます。

平成21年11月8日
横浜国立大学長 鈴木 邦雄

(担当:総務部総務課)


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