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入学式&卒業式式辞

平成27年度秋季入学式 式辞

 残暑も和らぎ秋の気配を感じるここ横浜の地において、新入生の皆さんを迎え、平成27年度秋季入学式を挙行できますことは、横浜国立大学すべての構成員の大きな慶びです。皆さん、横浜国立大学への入学・進学おめでとうございます。全ての教員、職員、卒業生、在校生を代表して、心から歓迎いたします。

 2015年10月に入学される皆さんは、学部、大学院の合計69名です。その中には、アジアをはじめとする25の国と地域からの留学生47名が含まれています。

 先ず、横浜国立大学を紹介します。ここ横浜は、今から156年前、1859年に日本で最初に開港しました。明治、大正、昭和、平成の時代を経て、日本の近代化、戦後の高度経済成長を支える中心地として発展し、また世界の芸術、文化の入り口として、そして港町として多くの観光客を受け入れ、海外へ常に先進的に発信をしてきました。今や、日本第二の都市に成長した横浜・かながわ地域の発展を支えた活力基盤として共に歩んできたのが我が横浜国立大学です。

 本学は三つの源流を持っています。第一は、開港からわずか15年後の明治7年(1874)年に設置された教員養成所です。教育人間科学部の前身です。明治以降の日本の近代化を推進した学校教育を支え、その後、神奈川師範学校となりました。大正期に入り、日本のさらなる産業発展を支える人材の育成のため、大正9(1920)年横浜高等工業学校が設立されました。これが、現在の理工学部の源流となっています。さらに、関東大震災が発生した大正12(1923)年には、震災復興とアジア、中南米で活躍しうる人材育成のため、横浜高等商業学校が設立されました。現在の経済学部、経営学部の源流です。以上のような戦前からの伝統を踏まえ、戦後間もない1949年、師範、工業、商業という前身校を統合し、神奈川県に基盤を置く国立新制大学・総合大学として、横浜国立大学は発足しました。その後、時代の変化に対応し組織改革を行い、現在の四学部体制になりました。また、大学院に関しては、早くから修士課程のみならず博士課程を設置し、博士号を取得できる研究大学としても発展し、現在、5つの大学院として、教育学研究科、国際社会科学府、工学府、環境情報学府、都市イノベーション学府を有し、実践的先進的な研究を推進しています。

 以上のように横浜国立大学は、140年という歴史を有する大学として、国内外で活躍する約11万人の卒業生・修了生を送り出しました。さらに、海外からの留学生も毎年約900名が在籍し、学生数の約10%を占める留学生の比率の高い大学として有名であると同時に、短期留学や交換留学も盛んな国際的な大学として発展してきました。本日ここにお迎えした新入生の皆さんが、このような歴史と伝統を踏まえて、横浜国立大学の一員として、更なる飛躍への活力を与えてくれるものと期待しています。

 本学が掲げている四つの基本精神についてお話しします。実践性(Be Active)は、諸問題の本質を見極め、時代の変化にも対応できる精神であります。先進性(Be Innovative)は常に前向きにとらえ、新しい試みに意欲的に取り組むチャレンジ精神、開放性(Be Open)は社会とともに歩み、公正さを大切にする精神、国際性(Be Global)はグローバルな視点とコミュニケーションの精神であります。これらは、人間のあり方、つまり倫理に沿ったものであり、文明開化と高度産業の地であるここ横浜で大きく育ちました。その核となるのは、「現実の生きた社会に原点を置く学問を志向し、社会の福祉と持続的発展に貢献する」という実践性であり、その源となるのが、好奇心だと思います。講義、実験、読書、留学、旅行、ボランティア、友人との語らいなどから何か面白いことを見つけ、それをとことん追求し、実践して下さい。

 留学生の皆さんは、異なる言語、文化、習慣のもとでの大学生活となりますが、皆さんの情熱と多文化理解の精神を十分に発揮され、一日でも早く、キャンパスライフが軌道にのることを願っております。

  最後に、無限の可能性を秘めた皆さんにとって、今日から始まる学生生活が良き教師、良き友、そして良き本との出会いの場となり、今後必要となる豊かな科学的知識、倫理性の高い洞察力を身につけていただくことを期待しまして、式辞といたします。

平成27年10月1日
国立大学法人 横浜国立大学長

長谷部勇一

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