奥野研究室 指導教員:奥野 由紀子先生

留学生を心強くサポートし、いつも学生が集う留学生センター奥野由紀子先生の研究室を取材しました。

取材・記事:学生広報サポーター ウミドゥ・シャリポヴ

第二言語習得のメカニズムを研究


書棚には研究、教育に関する本がズラリ

ウミドゥ 研究内容を教えてください

奥野先生 私は第二言語習得を専門としています。第二言語習得研究は、日本語を勉強している学習者の言葉から、「何故間違うのか」、「どう学ぶのか」、「学習者の母語は影響するのか」、「学ぶ環境によって違うのか」、「指導はどう影響するのか」などの第二言語習得のメカニズムを探る学問領域です。

ウミドゥ  研究の目標は何ですか?

奥野先生 学習者の言語は常に変化していますし、個人の学習観や信念、日本語を学びたい動機などによっても異なるので、習得のメカニズムを明らかにするには注意深く学習者の成長を観察し、調査や実験を経て判断する必要があります。私は、第二言語としての日本語に焦点を当て、その様な学習者言語の様相を明らかにし、日本語教育の現場へ反映することを目標としています。

研究成果を教育現場へ

ウミドゥ 研究成果を教育現場へ導入した事例を教えてください


質問に丁寧に答えてくれた奥野先生

奥野先生 研究結果を教育にすぐ導入するのは難しいですが、私は学習者が自分の母語と比べて「これは不思議だな~!」と思って疑問を持つようなことを研究対象にすることで現場への反映を図っています。

例えば、私が外国で日本語を教えていたとき、学生に「先生、私のパーティに行きたいですか?」、「先生、私の作文を見たいですか?」、といって誘われたり、頼まれたりしたことがあり、違和感をおぼえました。それは英語圏での話だったのですが、英語では「Do you want to come to my party?」などが丁寧な意味で使われていても、日本人に対して「~たいですか?」の形が使われると文法的には間違いではないのですが、少々失礼な感じを受けます。でも、学生がはこのことを知らずに話していたのです。

調べてみると、日本国内で学習している学習者はあまりそのような言い方はしないこと、また教科書で「夏休み何をしたいですか。」など通常日本人が使わない言い方の練習がとりあげられており(注:家族や親しい間柄で「何したい?」はOK)、母語の影響のほかにもインプットが学習者の使い方に影響していることがわかりました。

このことから、「~たいです」教えるときには、「~たいですか?」と発話させるような練習は排除し、母語ではそのような言い方が許容されるかどうかを学習者に聞きながら、使い方について注意をし、学習者がこのような間違いをしないように指導しています。

留学生への日本語教育などをサポート

ウミドゥ 留学生へのサポートについて教えてください

奥野先生 私は留学生の日本語指導面のサポートを担っています。新学期には、新入生のた class="sp"めのプレイスメントテストや面談などを行って、適切なレベルのクラスで学べるように指導をしたり、学部でもまだ日本人と一緒の授業についていくのが難しい留学生の集中的な日本語のケアをしています。また、クラスのニーズを聞いて、夏休みの集中コースを設定しています。授業外でも、留学生とのスキー合宿に同行したり、105室(下記参照)主催のイベントに参加して、留学生との交流を大切にするようにしています。


ガラス棚には世界各地のおみやげが並ぶ

ドアには留学生からの手紙

留学生センターを拠点に活動

留学生をサポートする学生ボランティア団体『105室』の紹介


105室主催、おにぎりパーティ

105室は留学生センターを拠点に、在学留学生の日本語習得や大学生活、日常生活のサポートを目標に活動している学生ボランティア団体です。

105室内にはミニライブラリーが設置されていて、留学生向けの教材や地図などの図書が貸出できるようになっています。更に、105室のスタッフが留学生の日本語会話の練習を手伝うことによって、留学生の日本語能力の成長に役立っています。

105室の活動は留学生への勉強面でのサポートに限らず、おにぎりパーティーや七夕Weekなどイベントを通じて留学生には日本の文化と触れ合える機会を与えています。

105室はこれらの様々な活動によって在学留学生が留学期間を充実して過ごすために活躍しています。


おにぎりの具はアボガドやキムチなど多国籍

好きな具をトッピング、今から握ります!

(担当:広報・渉外室)


ページの先頭へ

トップページへ

ページの先頭へ