第8回 鈴木 弥栄男さん

横浜国大ワンゲル部創部50周年事業実行委員長 ポルトガルについて研究 千葉県在住
第8回は1971年工学研究科修了生、学生時代はワンダーフォーゲル部に所属、現在はポルトガル研究に取り組まれている鈴木さんにご寄稿頂きました。

国内はもとより、世界中で活躍している本学卒業生の近況をお知らせします。

海外で法人設立へ

数学が好きで物理系工学部に進みたくて工学部金属工学科を選択しました。一旦学ぶと興味が湧き修士課程に進みました。


Shotic Europa開所式にて
昭和電工・社長(左)と鈴木さん(右)

工学研究科修了後、当時の金属工学科卒業生は製鉄メーカーなどを多く選んでいましたが、自分は製鉄大会社に入社しても歯車の一つになるのではという気持ちがあったのと、好きな山に囲まれた大町工場に惹かれて昭和電工に就職を決めました。

大町工場から千葉工場へアルミ合金地金製造事業の移転や、アルミ鋳物製造事業を興すなど幅広い事業に携わり、企画・建設・運営・清算を全て担当しました。自動車メーカーのラインが止まらない様、寝袋持参で3日連続徹夜をした事もあります。そうした修羅場を潜り抜けてきた経験が海外に会社を設立するのに役立つと白羽の矢が飛んできたのでしょう、ポルトガルにアルミ鍛造品製造会社Shotic Europa-Indusria de Aluminio Lda.を設立し運営する事になりました。

南欧ポルトガルでの生活が人生の転機に

会社はVendas Novas(ヴェンダス・ノヴァス)といって首都リスボンから東100kmの田舎町にある工業団地にあり、地中海性気候で広大な農牧地帯が広がっている場所にありました。

赴任前にポルトガル語を学びましたが会話は難しく、仕事上の会話はほとんど英語でした。ポルトガル語はスペイン語やイタリア語と違って聞きとりにくく口の中でもぐもぐと聞こえます。現地の同僚は発音がなっていないと私のポルトガル会話を認めてくれず、最後の方でようやく片言の会話を許してくれました。語学は現地で喋る、聞くのが大切だと思いました。


南欧ポルトガル・典型的な南部アレンテージョ地方の田園風景

マディラ島にて


VisteonからVIP・Awardを受賞
(左2番目が鈴木さん)

納期遅れは絶対許されず、主要材料は船便で日本から輸入していました。 “品質クレームを出さない”・“納期は守る”・“コストは低減する”の三原則を確実に守り、ポルトガル人とのコミュニケーションが十分に出来たことで、自動車部品メーカーVisteonという顧客より、世界2300社のサプライヤ-の中からグローバル最優秀賞VIPを受賞しました。

その後帰国しアルミ合金地金製造会社並びにアルミ鋳物会社の顧問をして現在に至ります。

旅行ではなく生活する事によってポルトガルの文化を知りたいと思うようになりました。歴史書を多く読み、憲法にその国の過去の歴史を総括、反省して現在の、将来のVisionが集約されているのではと考える様になりました。現在はポルトガルの地域文化研究に取り組もうとしています。偶然にも社用で海外勤務の機会を与えられた事で、ポルトガル文化研究に取り組むという人生の転機になりました。2008年4月に、丸善プラネット(株)から「対訳 ポルトガル憲法」を、小生と大迫丈志共訳で出版を予定しています。

ワンダーフォーゲル部の思い出


ポルトガル人の友人来日 皇居前にて

高校時代から自然の素晴らしさに興味を持ち、横浜国大に入学するや即ワンダーフォーゲル(以下 ワンゲル)部に入部しました。入部時の部員数は85名で、クラブ50年の歴史の中で部員数が多い時期に所属していました。当時、経済学部、経営学部、学芸学部があった清水ヶ丘の部室と、工学部があった弘明寺の部室とを行き来していました。清水ヶ丘の坂はきつかったですが、マラソンで横浜港まで行くこともありました。

ワンゲル活動は単純に自然が大好きで、素晴らしい自然がありテント生活が出来ればいいという仲間が集まっていました。部室での議論や、テントの中、車中での語り合いで、良く本を読み、悩み、議論し、本当の勉強をしている仲間からたくさんの刺激を受けました。 はっきりした答えがある理科系が好きでしたが、ワンゲル部の仲間との交流を通して、複雑に絡み合い単純には割り切れない人文系にも興味を持つようになりました。

今年2007年はそのワンゲル部の創部50周年という記念すべき年にあたり、会員が500名を越す中で同時期にワンゲル部に所属していた150名もの仲間が集まり、世代を超えて祝いました。

ワンゲル部OB会の公式HPを立ち上げたので参照して下さい。

掲載内容について詳しいことは鈴木さんのホームページ をご覧下さい。

(担当:総務部 広報・渉外課)


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