第13回 松澤 健さん

大学院工学府物理情報工学専攻電気電子ネットワークコース 2008年修了
ヤマハ株式会社 勤務 静岡県浜松市 在住

国内はもとより、世界中で活躍している本学卒業生の近況をお知らせします。

第13回は2006年に工学部電子情報工学科を卒業、2008年に大学院工学府物理情報工学専攻電気電子ネットワークコースを修了され、今はヤマハ株式会社にて音源開発に携わられている松澤さんにご寄稿頂きました。

はじまりは、小さな電子キーボード

4歳の頃、親に与えられた小さな電子キーボードに夢中になりました。そしてそれをきっかけに大の音楽好きとなり、同時に電子機器に興味を持つきっかけにもなったと思います。

幼稚園時代は毎日のようにこのキーボードで遊んでいました。そのおかげでこの時には基本的なコードネームは覚え、音感も知らずと身についていました。

そして高校生の時にシンセサイザーに興味を持ち、将来は電子楽器開発の道へ進もうと決意し、工学部電子情報工学科へ入学しました。

学部時代はコンサート会場で係員のアルバイトをしながら、大学院へは推薦で進むために200単位ほど取りました。研究室配属では音の信号処理に関われる所を選び、大学院を経て楽器メーカーに入社することになりました。

音楽とエレクトロニクスという自分の二大柱を活かし、振り返ってみると初志貫徹を貫いてきたものだなと思います。

電子楽器はいわゆる一つの電化製品ではありますが、音という感性に関わるものなので数値で簡単には評価できない点が難しくもあり、またそれ以上に面白い点だと思います。

“耳コピ”から「鉄のバイエル」誕生

さて、このように私は、好きな物事をとことん追求する性格なのですが、そのことが活かされて数々のメディア出演、楽譜出版などに至ったケースをお話したいと思います。


とあるラジオ番組での収録後

2000年頃、インターネット上でJRの駅ホームで流れる発車メロディの実録ファイルを公開しているサイトをたまたま発見し、そのノスタルジックな音風景とでも言うべき情景に惹かれて色々な曲を探ってみました。昔からいわゆる“耳コピ”といって耳で聴いたものをピアノで再現するということを遊びでやっておりましたので、発車メロディについてもたまに遊びで弾いたりしていました。

そして2007年2月のとある日、YouTubeという動画投稿サイトに軽い気持ちで自分の中のストック60数曲の発車メロディを10分間延々とピアノで弾き続ける動画を投稿したところ、公開一週間で10万アクセスを超え、その後は楽譜集「鉄のバイエル」を出版、日本テレビ「行列のできる法律相談所」、フジテレビ「HEY!HEY!HEY!」ほかテレビ、ラジオ番組出演、読売新聞、東京新聞取材など、数々のメディアで取り上げていただきました。


ダイヤモンド社出版「鉄のバイエル」

この件で最も嬉しかったのは、私には、楽器を演奏することの楽しさをより多くの人に伝えたい、という願いが前々からありましたので、自分の演奏をご覧になった方から「ピアノを再開しました」、「楽器の新たな楽しみ方を知りました」といったメッセージをいただいたことです。

“生まれ育った平塚”から“音楽の都 浜松”へ

生まれも育ちもずっと神奈川県の平塚市という所でしたが、神奈川は都会あり田舎あり、海あり山ありで都内へも出やすく、とてもいい所だと神奈川を離れて改めて実感しました。

今は地元を初めて離れて静岡県の浜松市におりますが、のんびりとした風土や東京からさほどは離れてはいないことなど良い所だと思います。 また、浜松市はヤマハの本社やその他楽器メーカーの本社が所在し、国際コンクールなどの音楽活動も盛んなことから、「音楽の都・はままつ」としてPR展開をしています。


地元 平塚の海

音楽の都・はままつ

在学生のみなさんへ

大学生活では様々なことを経験し、広い視野を身に付けることが大事だとは思いますが、このように自分の中に確固たる好きなもの、興味があるものを持ってそれをとことん追求してみる精神を貫くことも大事だと思います。それが今後の自分の大きな柱となりますから。


大学時代所属した石井研究室での旅行時

(担当:総務部 広報・渉外課)


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