第14回 永島 誠さん

卒業後入社した「ぴあ」での経験を活かし、現在は、横浜マリノス(株) 企画管理部長
神奈川県 在住
特別企画として、卒業後も業務で本学と関わっている卒業生を2回にわたり、学生広報サポーターがインタビューします。

国内はもとより、世界中で活躍している本学卒業生の近況をお知らせします。

特別企画第一弾となる今回は、教育学部の卒業生で、本学と横浜F・マリノスとの業務提携の立役者の一人でもある、横浜マリノス(株)企画管理部長の永島 誠さんに、学生広報サポーター 白川智広(経済学部4年)がインタビューしました。

横浜F・マリノスの集客努力と工夫


Marinos Town

白川 現在のお仕事について教えてください。

永島さん 現在は企画管理部で、集客のための企画から事業本部内の予算の管理までを行っています。もう少し細かく言うと、試合運営の中で会場のホスピタリティーを高める工夫やプロモーション企画、またチケットの販売とファンクラブの管理運営が主な仕事です。

白川 お仕事で工夫されている点を教えていただけますか?

永島さん 横浜には他にもクラブチームや野球チームがありますから、横浜F・マリノスは、地方のサッカークラブなどに比べても地元のメディアや行政からの、集中的なバックアップが強くはありません。そのため自分たちで、各地区の担当を決めて行政や地元の商店街との連携をしています。特に、協力していただける商店街では、フラッグを掲げています。そして今年からは、サポーターが率先して月に一回のペースでポスターを貼る活動をしてくれています。今では横浜・横須賀の約2,000店舗のお店にポスターが掲出されています。

チームが強くなればお客様は集まってくれるでしょう。しかし、一時的に増えたお客様は一瞬で消えます。そのお客様に離れてもらわないようにするには、コツコツとした活動を地道にしていくことが重要なのです。

最近では、日産スタジアム半径5km圏内のお客様をどう呼び込むかを考えています。ちなみに、お隣の川崎フロンターレは等々力競技場のある中原区からの来場が40%を占めていると言われます。ところがF・マリノスはスタジアムのある港北区からの来場は10%しかありません。これは、まだまだ伸び代があるのでは?と思いました。そこで港北区へのアプローチとして市営地下鉄の新横浜駅を中心とした沿線各駅に情報ボードを設置して、都度、ポスターを入れ替えたり「マリノス新聞」というタブロイド版の情報新聞を設置したりしています。JR横浜線でも同様の活動をしています。


インタビューから、永島さんが仕事に取り組む真剣な姿勢が伝わってくる

白川 これまでのお仕事の中で試練だったことと、それをどう克服したかを教えてください。

永島さん F・マリノスは横浜という好立地もあり、甘えていたところがあったのかもしれませんが、’03、’04年に連続優勝後、勝てなくなってから客足が伸びなくなったんですね。それから社内で、もう一度ホームタウン活動から見直そうということで、商店街を回るなど会社全体で地道な活動をしてきました。ホームタウン営業は今も担当者が試行錯誤しながらやっていますよ。

もうひとつ大変なのが、日産スタジアムを満員にすることです。これまでに完全に満員になったことは少なくとも私がこの会社に来てから2回くらいしかありません。7万人入りますから日本代表の試合でも満員になることは難しいんですよ。

満員になった今年の開幕、浦和レッズ戦では、65%くらいマリノスファンで埋めることができました。(注:浦和レッズは、サポーターが熱烈なことで有名で相手チームの本拠地も自分たちのチームカラーで染めることも少なくない。)今までやってきた地道な活動が徐々に実を結んでいると思いますね。

チケットの値段に関しての議論もあります。この会社に来た当初は、年間チケット(シーズンシート)が1試合あたり自由席で1,000円だったんですね。そこで、私は「プロのサッカーチームが1試合1,000円でいいのか?」という疑問を持ち1,500円に引き上げました。当然のことながら、お客様からのクレームが多数寄せられました。これをお客様に理解していただくのがもしかしたら一番の苦労だったのかもしれません。

サッカーの試合は、コンサートなどと大体同じで2時間ですが、負けたりするとすっきりしないこともあります。そこで、試合だけでなくその他の部分でも楽しんでもらおうと思い、場内の売店を充実させたり、広場でのアトラクションやキッチンカーを用意したり、また親子連れでも楽しめるよう、赤ちゃん休憩室を設けたりなどの工夫をしています。


練習用グラウンドの横では、子供向けの教室を開催
選手が指導に加わることもある

みなとみらいのビル郡の中に広がる芝のグラウンド

学生時代に得たもの

白川 学生時代の思い出について教えてください!

永島さん 大学はもう一度通ってみたいですね。4年間は楽しかったですよ。中学からやっていた陸上競技を大学でも続けましたが、陸上部の仲間とは今でも仲が良いです。色々な仲間に出会うことができてよかったと思います。大学4年間というのは社会へのステップなので、そこで人脈を作ったり、様々な人間と出会うことでコミュニケーションの仕方を学ぶべき期間だと思うんですね。

白川 どのような勉強をしたのですか?

永島さん 大学では、蝶間林先生の研究室に入って運動力学(バイオメカニクス)について勉強しました。卒論の時が一番勉強しました。しかし今になって見直してみるとプッと吹き出してしまいそうな事を書いてますね(笑)。

白川 大学での経験が社会で活きていることはありますか?

永島さん 陸上部での上下関係がしっかりしていましたが、先輩の指導を聞きつつ自分の主張もして、色々な言い回しなどコミュニケーションの仕方を学ぶことが出来ましたね。「ぴあ」に入社して最初に、自分が見たことがなかった演劇を担当することになったのですが、大学時代に様々なことに興味を持つ土壌ができていたことが役立ちました。特に多くの人と出会うことで色々な視点を持とうとする意識づけが重要です。同年代の人だけでなく、自分より年上の人とのコミュニケーションをすることがいいと思います。
私の場合は大学の研究室の先生がとても「大人」で、先生とのコミュニケーションが社会で大いに活きていると思いますね!

学生への熱いメッセージ

白川 横国生に伝えたいことは??

永島さん 入学して初志貫徹で進路を決定できる人というのは極めて少ないと思います。そこで、自分のことを研究して、自分に本当に合っているものを選び取ることが重要です。ある資格を取得すれば、仕事が簡単に入ってくるほど世の中は甘くはないので、本当に自分がその職業に就きたいかどうか?目的をしっかりと持ちつつも色々な情報を吟味して最終的に自分に合ったものを選ぶような柔軟性を持つといいと思います。

もう一つは、声を大にして言いたいけど、国大の学生歌「みはるかす」をしっかり覚えて歌ってほしいですね!

社会に出て年配の人に「横浜国大の名物ってなんなの?」って聞かれたときに「学生歌、歌います!」と言って歌うだけでもかなり人物的な評価は変わってくると思いますよ。

白川 長い時間お付き合いいただきありがとうございました!

インタビューを終えた感想

永島さん 「卒業してから、もう20年も経つので、我々の学生時代とは違うことも多いと思います。また、学生の数が少ない横国大は、社会に出ても卒業生に仕事先等で出会うことはあまりありませんが、それだけに、出会うと良くしてくれる方々も多いと思います。どんどんネットワークを広げてこれから仕事にも生かしてもらえれば良いですね。私も再び、こうやって横国大に関われて幸せです。」

白川 「永島さんは終始とても穏やかな口調で話されていましたが、母校に対する思いは人一倍熱い方だなと感じました。本学と横浜F・マリノスとの業務提携の際に永島さんがご活躍されたことを聞いて、スポーツチームと提携した特徴を本学ももっともっと活かして、マリノスブランドとYNUブランドのコラボをもっと推進していくべきだと思いました。
個人的には、大学祭とホームカミングデーの日にサッカー教室を開いてほしいというのと、マリノスとのつながりをもっと学生にPRするために学食にマリノス定食ができればいいと思いました!」

(担当:総務部 広報・渉外課)


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