Jesse H. Jones Leadership Fellows(テキサス・サザン大学)が本学を来訪しました
テキサス・サザン大学(TSU)のJesse H. Jones School of Businessから、Claudius B. Claiborne教授および2名の学生からなる訪問団が、去る2017年7月5日から8月2日まで本学を来訪しました。Claiborne教授は、2015年度に、フルブライト招聘研究者として本学経済学部に所属されておりました。また、2016年11月には、本学でのGlobal Applied Economics Forumの一環として、本学教員・学生がヒューストンに所在するTSUのキャンパスを訪れており、それ以来の再会ということになりました。
今回の滞在中「21世紀の日本における移民」をテーマに様々な活動が行われました。横浜国大における授業では、「多様性」をキーワードとしてヒューストンの現状に関する議論が行われました。ヒューストンは、近年ではニューヨークを抜いて全米で最も民族多様性のある都市となっており、その多様性はいろいろな利点および問題点につながっています。TSUの学生がその現状を説明し、その内容や日本との比較に関して、他の学生との間で活発に討論が行われました。
日本における移民問題は人口の老齢化や少子化と関連しています。その現状を探るため、訪問団は白石島(岡山県笠岡市)を訪れました。この島では、ここ20年で約千人から約500人まで人口が半減しており、過疎地域に典型的な問題を抱えています。訪問団は、盆踊りに参加するなどして現地の人々と交流することで、その現状を目の当たりにすることができました。
そのほか、日本の産業や伝統文化に触れるため、厳しいスケジュールの中で、日産追浜工場(横須賀市)およびトヨタ会館(豊田市)の工場見学や、日本銀行、広島平和記念公園、鎌倉の寺社、大相撲名古屋場所の見学を行いました。また、本学の他の授業にも熱心に出席し、本学学生と交流する機会を持ちました。そして、これら活動のまとめとして、多様性および「21世紀の日本における移民」のテーマに沿ったビデオ映像が、訪問先ごとに作成されています。このように、TSUからの訪問団は、日本での様々な経験から強い刺激を受け、近いうちに再び来日したいとの希望を持っているとのことです。