2010年4月21日(水)～23日(金) 東京ビッグサイトで開催された国内最大の国際海事展「SEA JAPAN」に、本学から「大学発 技術シーズパビリオン」に以下の2件が出展しました。

「コリオリ式垂直型アンチローリングシステム」（工学研究院 平山次清教授）
海空制御システム研究室（平山教授）では、船舶向けに、コリオリ力を利用した垂直方向錘移動型の横揺れ減揺システムの研究開発を行っています。2009年、アクチュエーターにジップチェーン（(株)椿本チエイン製）を採用し実機搭載用システムを開発・製作し、錘の垂直移動型として世界初の実船試験を行い横揺れ減揺に有効であることを実証しました。
(工学研究院　海洋空間のシステムデザイン教室　海空制御システム研究室、実験協力：(株)椿本チエイン、(株)杢兵衛造船所、(有)ATCアジア技術センター)

「バラスト・フリー船:バラスト水管理問題解決のための新しい提案」（工学研究院 荒井誠教授）
船舶のバラスト水に混入した海洋生物が棲息地を離れて世界規模で拡散する環境破壊問題への対応。船舶の前進速度を利用して海水を船体内に取り込み循環・排出することで、浮力を喪失させ適正な喫水を確保、海水処理のための複雑な減菌処理等の装置や追加の動力を必要とせず、環境破壊の問題を省エネで解決するというものです。
(工学研究院　海洋空間のシステムデザイン教室　海洋設計工学研究室、産学連携推進本部)

＊ロゴ BallaStream は、教育人間科学部 渡辺邦夫准教授がデザインしました。

本イベントには国内から203社、海外から186社が出展し、来場者は3日間で17,390名でした。

当日は、今回出展している海洋空間のシステムデザインコースの卒業生だけでなく経営学部や工学部生産工学科など、本学ブースの「のぼり」を見た多くの本学卒業生が訪れました。

来場者からは技術的な質問や他の研究についての質問が寄せられ、また、在学生の知人や受験生の保護者から大学生活や受験について聞かれるなど、非常に盛況でした。

(工学研究院)