釜山にある釜慶大学校（本学協定校）にて、2010年8月20日（金）から１週間の日程で、ＹＮＵ学生を対象とした姉妹校サマープログラムが実施され、本学から５名の学生が参加しました。このプログラムは、韓国の文化に触れることにより、韓国への理解を深めるとともに、同大学の学生がチューターとして参加することにより、学生間の交流を図ることを目的に、本学出身で新素材工学部の南起祐教授を中心に、独自のプログラムを組んで実施してくださったものです。

プログラムでは、日常生活の韓国語を学んだり、NURIMARU APEC HOUSE、海東竜宮寺などの文化施設や遺跡を見学したり、国立水産科学院にて魚・貝などの養殖の様子や設備を視察したりしました。また、拓本や韓国の伝統的宮中服の体験や、伝統陶芸、韓国の４種類の民族打楽器を使用したサムルノリ（四物演奏）を行うなど体験プログラムも充実していました。４日目には、今年７月に、ＹＮＵ韓国同窓会会長に就任された李吉遠教授（東亜大学国際学部日本語学科教授）が講演してくださり、広い視野を持って、２１世紀の世界市民としての役割を果たして欲しいと話されました。このように、体験プログラムを多く取り入れたことや、全行程にチューターが同行してくれたことにより、きめ細やかなフォローと、生活に密着した韓国語の学習及び交流が図られていました。１週間という短期間でしたが、参加した両国の学生たちはすっかり意気投合し、メールアドレス等を交換し、今後のさらなる交流を確認し合っていました。

今回のプログラム実施にあたっては、現在各分野で活躍されている韓国のＹＮＵ同窓生の方々が、終始ご協力下さったことや、プログラム実施のために多くのご寄付をして下さったことを伺い、同窓生の皆様の母校や後輩に対する心遣いに改めて感謝するとともに、今後もこのネットワークをより強固なものとし、派遣生の増加へと繋げていきたいと思いました。

＊釜慶大学校は、韓国の釜山にある国立大学で、６学部５大学院に約12,000人の学生が学んでいます。ＹＮＵには、これまでに80人以上の交換留学生が派遣されており、本学で博士号を取得した釜慶大学校の卒業生は27人に及びます。現在、同校には、本学で博士号を取得した専任講師以上の教官が8人もいて、本学とは最も交流が盛んな協定校の一つです。

☞サマーセミナーの様子をアルバムレポートでもご覧下さい。http://www.kokusai-senryaku.ynu.ac.jp/album.html