YNU国際シンポジウム2015「水環境管理-高度排水処理技術、WET、および生態リスク評価」を開催しました
2015年8月3日(月)、横浜情報文化センター情文ホールにて、「水環境管理-高度排水処理技術、WET、および生態リスク評価」と題するYNU国際シンポジウム2015を開催しました。本シンポジウムは日本語と英語で行われ、国内外の大学や研究機関、企業から約140人が参加しました。
はじめに長谷部勇一学長から、「水資源とその管理問題は、経済発展の著しいアジア諸国やその他の新興国において、21世紀の持続可能な経済発展を目指す上でとても重要な課題であり、本シンポジウムが経済発展と環境という視点から日本とアジアの関係を考える場となれば嬉しく思う」との開会の挨拶がありました。
つづいて、科学技術振興機構 小島幸治国際科学技術部長から来賓挨拶をいただきました。本シンポジウムは、本学が科学技術振興機構戦略的国際科学技術協力推進事業「日本-中国研究交流」の支援を受けて、国立環境研究所や産業技術総合研究所との連携のもと、大連理工大学と進めてきた共同研究プロジェクトの成果報告会を兼ねた開催となりました。
招待講演として、富山県立大学工学部 楠井隆史教授に「生態系保全を目指した化学物質管理と排水処理の課題」と題してご講演いただきました。
つづいて、横浜国立大学環境情報研究院 益永茂樹教授、大連理工大学化工・環境生命学部 全燮教授、国立環境研究所環境リスク研究センター環境リスク研究推進室 鑪迫典久室長、ダナン工科大学環境学科Tran Van Quang教授、大連理工大学化工・環境生命学部 張瑛准教授、大連理工大学化工・環境生命学部博士課程学生 那春紅氏、産業技術総合研究所安全科学研究部門 林彬勒主任研究員の7名にご講演いただきました。
最後に、中村文彦国際担当理事が閉会挨拶として「水環境問題という、最優先に取り組むべき技術的政策的課題をテーマにして、ベトナム、そして中国の研究者を交えて有意義な議論ができたことは、横浜国立大学の国際交流推進において大きな成果であった」と述べ、シンポジウムを締めくくりました。
(担当:国際戦略推進機構)