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マルコス・タクレ・リケ駐日エチオピア大使が本学で特別講演

2012年2月1日(水)、マルコス・タクレ・リケ駐日エチオピア大使が経済学部山崎圭一教授「途上国経済」のゲスト講師として来学され、「エチオピア:経済発展と社会変化の国(国民)」と題する講義をされました。パワーポイントをつかった90分の講義は4章から構成され、第1章ではエチオピアの基本的事実(植民地経験がなく、数千年にわたる独立国であるという歴史など)が紹介されました。第2章では経済構造の特徴が、第3章では地域経済統合の現況と域内インフラ整備(大陸的規模の施設)のニーズが論じられました。アフリカ経済の「自立的な」発展を、一国ではなく「COMESA(東南部アフリカ市場共同体)」といった地域経済統合による連携で、つまり「面」として展望することの重要性が、示唆されました。第4章では開発戦略論が論じられ、エチオピアは、貿易自由化や民営化といった新自由主義の政策だけでなく、東アジアの経済発展モデルである「developmental state(開発主義国家)」のモデルも重視していることが紹介されました。大使としてのエチオピアの広報も織り交ぜながら、講義全体は元政治学教授らしい、学術的性質の濃い内容でした。
午後には鈴木学長への表敬訪問が行われ、國分理事、山田副学長、山崎教授、国際課伊藤課長も同席しました。今後の交流について歓談が進む中、マルコス大使は、とくにエチオピアの大学数が8600万人という人口に比して非常に少なく、また歴史が20年程度の若い大学も多いという事情を紹介され、横浜国立大学との交流協定を将来展望したいという希望を示唆されました。

(担当:国際課国際企画係)


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