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フォーラム「東アジアにおけるポピュラー文化と政治性—韓国、台湾、日本」

フォーラム概要:
 いわゆる経産省の「クールジャパン」戦略にみるように、日本のポピュラー文化は国策の一つとして利用されている。その戦略は、必ずしも成功しているとはいえないものの、インターネットやソーシャルネットワークによって、国内外のファンたちは“自然発生的・自発的”に、日本のアニメ、マンガ、ゲーム、二次創作などを消費、利用し、土着化させ、独自の文化を生産し、この分野の国内外の市場と受容は膨大である。
 文化伝播の範囲が急速に拡大した要因として、ネットワークのプラットフォームの発展、普及が大きく寄与したのは否定できない。しかし、例えば日本のマンガやアニメーション映画は戦前、戦中を通じて植民地を中心に流入していたし、1960年代から登場した国産テレビアニメは、その黎明期から海外市場をターゲットにしており、海外の市場に公式、非公式に流通していた。したがって、ポピュラー文化の海外伝播と受容の問題を考察する際、インターネットの普及以後のみに注目するのではなく、通史的、地政学的な視点を入れてみると、その政治性が顕在化してくる。
 本フォーラムでは、東アジアにおいて、日本のポピュラー文化がどのような政治性を産出してきたのか、どのような社会文化的、政治的意味を生産するのかに焦点を当てる。まず、韓国でマンガ、アニメ批評を行っている宣政佑氏が、1965年の日韓基本条約前後に日本のテレビアニメがどのように流入し、視聴されていたのか、その受容と実態を通史的に考察する。次に、台湾の淡江大学准教授アレックス・トゥ氏が、台湾で大人気の日本のアダルトビデオ(AV)とAV女優の政治性について論じる。AVに関する議論は、ジェンダー、セクシュアリティ、エスニシティ、経済格差の問題を多く内包するポピュラー文化領域であるにもかかわらず、あまり議論がなされていないのが実情である。トゥ氏は、日本のAVとAV女優の台湾における政治性を考察する。最後に、日本の就職活動における「キャラ」の機能を、本大学院修士課程1年の野口直樹氏が論じる。こうした「キャラ」化が、若者のアイデンティティ形成とコミュニケーション活動にどう関わってくるのか、日本の事例を紹介しつつ、日本のポピュラー文化を享受している東アジアの若者のメンタリティとの比較も議論にのせていきたい。

日時・場所

日時: 2016年1月14日(木) 14:40-17:50(休憩あり)
場所: 横浜国立大学 教育人間科学部8号館107教室

プログラム

14:40 開会(清田友則 横浜国立大学教授)
14:45 趣旨説明、登壇者紹介(須川亜紀子 横浜国立大学准教授)
14:50~15:20 宣政佑ソン ジョンウ(アニメーション、漫画批評)
        「韓国における日本アニメ(漫画を含む)の輸入・紹介史(仮)」
15:20~15:40 コメンテーター 李 珍鎬イ ジノ(横浜国立大学大学院修士課程1年)
15:40~16:00 涂銘宏(Alex Tu)(台湾 淡江大学准教授)
        “Sex and Geopolitics: Imagining Japanese AV in Taiwan and East Asia (tentative)”
        (英語による発表。通訳による日本語あり)
16:00~16:20 コメンテーター 莫卓娜(Moli)(横浜国立大学大学院研究生)

休憩(10分)

16:30~16:50 野口直樹(横浜国立大学大学院修士課程1年))
        「日本の就活に見るキャラ概念と生政治」
16:50~17:10 コメンテーター 大井央(横浜国立大学Y-GSCスタジオアシスタント)
17:10~17:45 全体のまとめと質疑応答
17:45~17:50 閉会

参加費

参加無料
どなたでもご参加できます

主催

横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 都市文化系・Y-GSC

お問い合わせ先

都市イノベーション研究院 都市文化系・Y-GSC 須川亜紀子 准教授
電話番号:045-339-3387
メールアドレス:akikosugawaynu.ac.jp

(担当:都市イノベーション学府)


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