連続公開シンポジウム「横浜国大発:留学生のキャリアプランと地域再生の可能性」
【講座A05】連続公開シンポジウム「横浜国大発:留学生のキャリアプランと地域再生の可能性」 受付終了
結節点としての大学の役割とは
昨年、ここ横浜でAPECが開催され環太平洋の将来のあるべき姿が議論された。一方で、日本は構造的な人口減少という問題や、経済のグローバル化の影響が影を落とし経済的な低迷が続いている。経済が活況を呈しているアジア地域とは対照的である。
他方、「留学生30万人計画」など日本の高等教育における国際化、学部および大学院における留学生教育への期待は内外から高まっているものの、彼らの卒業後のキャリアプランについては、本格的な取り組みは始まっていない。実際、言語的・学問的に優れた素養を持つ留学生が日本での就職活動において苦戦する現状も見られている。
日本が持続的かつ、複数性・多様性を持った経済成長を続けるためには、地域再生と優秀な留学生とを積極的に結び付けていくことが肝要であろう。日本の社会と地域に貢献できる人材を育てることは急務である。
アジア諸国においては、若者を中心に日本文化に対する関心が高く、日本への留学や日本企業への就職を考える人材が豊富にいる。そのような人材を育て、企業で雇用し、コミュニティの一員として地域再生を進めるために今、大学という「場」に何ができるかを、留学生指導の現場、雇用を進める企業の立場、NPO、自治体、留学生などそれぞれの立場から議論し、横浜国大発の留学生と地域をつなぐキャリアプランのモデルについて検討したい。
1 . 講演会:横浜国立大学における留学生人材の育成
2 . パネルディスカッション
小ヶ谷千穗(横浜国立大学都市イノベーション学府)/門倉正美(横浜国立大学留学生センター)/早川芳子(NPO法人留学生職業能力開発センター理事長)/山本祐輔(神奈川県商工労働局国際ビジネスグループ)/横浜国大留学生OB・OG