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  4. 共生社会構築のためのグローバル・スタディーズ・プログラム ~横浜国大を拠点とするグローカルな政策提言プラットフォームに向けて~

共生社会構築のためのグローバル・スタディーズ・プログラム
~横浜国大を拠点とするグローカルな政策提言プラットフォームに向けて~

大学(国・地域) フィリピン大学 (フィリピン)
カリフォルニア大学 サンタクルーズ校(アメリカ)
トロント大学(カナダ)
ソウル市立大学校(韓国)
華東師範大学(中国)
コルシカ大学(フランス)
ウィーン大学(オーストリア)
モスクワ大学(ロシア)
プログラム期間・人数 平成23年11月24日~平成24年3月11日
【SS】 計31名
・フィリピン大学(フィリピン)計8名
2011年11月24日~2011年11月30日(7日間)8名
・カリフォルニア大学 サンタクルーズ校(アメリカ)計16名
2011年12月12日~2011年12月22日(11日間)15名
2011年12月15日~2011年12月28日(14日間) 1名
・トロント大学(カナダ)計2名
2011年12月12日~2011年12月30日(19日間)1名
2012年 1月14日~2012年 1月24日(11日間)1名
・ソウル市立大学校(韓国)5名
2012年1月16日~2012年1月21日(6日間) 5名

【SV】 計55名
・ソウル市立大学校(韓国)4名
2012年1月4日~2012年1月9日(6日間)4名
・モスクワ大学(ロシア)7名
2012年2月11日~2012年2月18日(8日間)5名
2012年2月14日~2012年2月18日(5日間)2名
・フィリピン大学(フィリピン)計12名
2012年2月15日~2012年2月22日(8日間)12名
・華東師範大学(中国)計13名
2012年2月16日~2012年2月23日(8日間)13名
・ウィーン大学(オーストリア)12名
2012年2月29日~2012年3月8日(9日間)12名
・コルシカ大学(フランス)7名
2012年3月3日~2012年3月11日(9日間)7名
実施部局・担当教員 都市イノベーション研究院
教育人間科学部
小ヶ谷千穂 准教授
松原宏之 准教授
須川英徳 教授
白水紀子 教授
于 臣 准教授
長谷川秀樹 准教授
小宮正安 准教授
大須賀史和 教授

プログラム概要

国際社会で活躍できる実践型人材の養成を目指す、横浜国立大学教育人間科学部人間文化課程、国際共生社会課程、および大学院都市イノベーション学府において、複数地域横断的・多国間での「ショートビジット&ショートステイ」を展開するプログラムです。平成23年度に新設された人間文化課程及び都市イノベーション学府の教育の主軸である、学生主体のプロジェクト型教育プログラムである「スタジオ教育」の国際展開と有機的に連関させることで、これまでの二国間連携では実現し得なかった以下の学生研究交流および学生による政策提言を実現します。

a. ショートビジット

選考によって決定される当該学部学生および院生を、中国、韓国、フィリピン、ロシア、オーストリア、フランスに各国7~15名ずつ派遣します。期間は10日間(対象国によって、夏期・冬期の2期に分けて派遣)。各地域の特色・担当教員のディシプリン(社会学・開発学・歴史学・観光学・日本研究・文化思想関連)を活かした人文社会科学系グローバル・スタディーズを、現地学生との合同ゼミ、および合同調査によって実践します。

b. ショートステイ

海外の連携大学のうちアメリカ、カナダ、フィリピン、韓国を中心に関連学部の学部生・院生各国8名を横浜国大に招聘し、a.と同様の合同ゼミ、および合同調査を多国間連携で実施します。期間は10日間及び14日間。その中で、a.の実践成果をローカル・イシューと連結させて、横浜国大発のグローカルな政策提言とし発表します。

aおよびbの活動の企画・立案・運営・実施を、「スタジオ科目」の主軸として位置づけることで、当該学部・学府が掲げる「課題発見能力」と「企画実践能力」が、大学全体の「教育の国際化」と有機的に結びつき、横浜国大を拠点としたグローバルな人材育成が学部教育と大学院教育の連動においても可能となります。

プログラムの内容

アメリカSS《カリフォルニア大学 サンタクルーズ校(アメリカ) トロント大学(カナダ)》

第1弾となる「北米班」の取り組みとして、カリフォルニア大学サンタクルーズ校(アメリカ)とトロント大学(カナダ)から訪問団を迎え、「プロジェクト・ナガミネ」というタイトルの下、第二次世界大戦に従軍して満州に渡り戦後はアメリカ・カリフォルニア州に移住したある人物の足跡を検討する公開ワークショップが開催されました(12月13日・15日 於:教育人間科学部)。三カ国の学生たちの討議を通して、それぞれの関心の違いから浮かび上がる現代アメリカ像から戦後日本社会論までを射程に濃密なディスカッションが行われ、世界規模での歴史と現在を実体験するまたとない機会となりました。

韓国SSSV《ソウル市立大学校》

SVプログラムとして、1月に本学学生4名がソウル市立大学を訪問し、韓国語での発表を通じて文化交流を行いました。またソウル市立大学の学生6名が来日し、SSプログラムを実施しました。
人文社会科学的な視点を活かした多国間の学術研究交流の「プラットホーム」を構築し、その可能性を探りました。

ロシアSV《モスクワ大学》

今回のプログラムの中心は、モスクワ大学アジア・アフリカ言語校の学生と「日本におけるロシア/ロシアにおける日本」をテーマとする学生同士の研究交流会。ここでは、それぞれの国への留学経験者の体験談のほか、相手国の政治や経済の状況の相互比較、さらには相手国の歴史、文化、宗教、食などがどのように受容されているかを相互に報告するという試みを行った。加えて、モスクワ、サンクト・ペテルブルクの歴史文化遺産を見学することで、日本ではなかなか知られることの少ない「生の」ロシアを体験し、相互の印象と声を伝え合うことができました。

中国SV《華東師範大学》

今回のプログラムでは華東師範大学の日本語学科の学生と2日間の交流を行いました。事前に準備した日本紹介と上海研究のプレゼンテーションを行い、日本語学科の学生と発表内容に関する意見交換などを行いました。予想をはるかに超えるほど発展していた上海の街並みや、上海事前研究では知り得なかった本場の空気感、リアルに感じた文化の違いなど、現地でした体感できない中国の雰囲気を十分に感じることができるものとなりました。

フィリピンSSSV《フィリピン大学》

SSについては、これまでYNUからの学生派遣はあったもののフィリピン大学からは初めての派遣。教育人間科学部国際共生社会課程(小ケ谷ゼミ・松本ゼミ(2~4年))や人間文化課程(国際社会学スタジオ(1年))の学生35名が中心となってディスカッションやパーティ、Japanツアー等を企画し、国境を越えて日々を共に過ごしました。
SVについては、同世代の若者との交流、及び現地の人たちとの活動を通して、大学生としてのグローバル-ローカルな学びの実践の可能性について考えることをテーマに、フィリピン大学ディリマン校国際研究センター(Center for International Studies)のジャパン・スタディーズの学生との研究交流(教育・移民・ジェンダー・若者文化・米軍基地問題などについてのプレゼンテーションとディスカッション)、および日比国際児(Japanese Filipino Children:JFC)と母親の支援団体、ゴミ集積地(パヤタス地区)のコミュニティ支援や小学校訪問、マリキナ市でのホームステイなどを実施しました。

オーストリアSV《ウィーン大学》

今回中心となった催しは、ウィーン楽友会館資料室館長オットー・ビーバ氏による講演会とワークショップ、ウィーン大学日本文化研究所における研究発表ならびに同研究所の学生が企画した東日本大震災1年を覚えての短冊プロジェクトへの参加でした。これらを通じて、一つのテーマに関する複眼的視点が必要であること、また異文化研究において「外への眼差し」だけでなく「内への眼差し」が必要であることを参加学生は体験し、これからの研究に大いに役立つこととなりました。

フランスSV《コルシカ大学》

今回の訪問の目的は「観光大国フランス」の知られていない部分について、特に農村における観光のあり方について山村に長期滞在しながら考察することでした。地元コルシカ島の唯一の大学、コルシカ・パスカル・パオリ大学法律経済学部観光学科の授業参加も行い、現地の大学が新たな観光のためにどのような人材を育成しているかについても学びました。

学生の報告書

学生の報告書はこちらからご覧いただけます。

プログラムの成果

これまでも独自に多地域へ学生を派遣してきましたが、今回ショートビジット制度の支援を得て訪日団を招待できたのはきわめて有用でした。双方向的な学生交流は、学生間の交流の場面を増やしただけでなく、訪問と受け入れと立場をたがえて会うことで質的な深化も可能にしました。また、訪日団受け入れを通して、他地域への派遣学生同士が交流するハブもまた提供できました。ワークショップ、フィールドワーク、研究報告といった多彩な取り組みを知ることで、それぞれの参加学生の知見も広がったと思われます。本学の新しい試みである「スタジオ科目」の一環としても十分に機能しました。多言語の飛び交う、立体的なプログラムだと評したいと思います。
今回は、公開報告のための小冊子を作成しました。多地域への派遣・受け入れの報告を公開を前提に作成することで、より周到な準備と事後省察の機会を提供できました。作成には多くの労力を割くこととなりましたが、プログラム全体の展開を参加者が一望するにも威力を発揮しました。次年度以降の参加希望者にも良い影響を与えるのを期待しています。

関連リンク


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