5月29日(金)に都市センターホテルで開催された日本高圧力技術協会通常総会において、大学院工学府 博士課程後期 修了生 高橋文雄さん(指導教員:安藤柱名誉教授/平成20年12月修了/現在 日本発条株式会社)の在学中の研究論文が科学技術奨励賞を受賞しました。
受賞対象となった論文は、同協会の圧力技術誌(第46巻6号)に掲載された「疲労限度評価線図の構築」です。
近年、構造材料やばね材料では、疲労強度向上のために積極的に圧縮残留応力が導入されるようになっています。高橋さんらは、新しい疲労破壊条件式を提案し、それを利用した疲労限度評価線図を構築、さらに、導入した圧縮残留応力と疲労限度向上量や無害化可能欠陥寸法を容易に予測できることを実証しました。
今回の受賞は、将来的に大いに発展・貢献が期待される点が高く評価されたことによります。
なお、高橋さんの在学中の研究成果に対する受賞は、日本ばね学会技術賞、同論文賞に続いて3回目の快挙となりました。
(工学府) |