サイエンスカフェ「快適衣服を科学する」を開催しました


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講師の薩本准教授

  10月21日(水)、BankART1929NYKにおいて、第19回横浜国立大学サイエンスカフェを開催しました。講師は、被服環境学が専門の教育人間科学部薩本弥生准教授です。

「クールビズ、ウォームビズって、どうしたら実践できる?」というサブタイトルもあり、昨今の衣生活として定着している身近なテーマに多くの参加者が集まりました。

当日は、着衣の温熱的快適性の要因である布素材の性質、具体的には吸湿性に優れている素材や吸水・速乾性に優れた素材等について、比較する実験方法、分析結果が紹介されました。また、私達は暑いときに衣服の襟元をつまんで揺すり空気を送り込みますが、この何気ない動作も、実は着衣の「ふいご作用」という現象を発生させ放熱を促すものであると分かり易く説明されました。



薩本先生は、衣服のみならず革靴の温熱的快適性に関する研究にも取組まれており、換気機能を持つ中敷の特許を取得済みであることにも話が及びました。この「換気中敷き」は、歩行動作を利用して換気を行うためバッテリーが不要となる画期的な仕組みで、参加者は興味深そうに聞き入っていました。

終了後には、「薩本先生の話を機にウォームビズをさらに実践していこうと思います」「中空糸の作り方には驚きました」等、多くの感想が寄せられました。

サイエンスカフェは、今回の会場であるBankART1929や横浜商工会議所などで開催しています。今後も開催地を工夫し、サイエンスカフェになじみのない方にも気軽に参加いただけるようにしたいと考えています。

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各テーブルからの質問タイム
(総務部学術・国際課)