法科大学院第1回修了生を出す!
 新しい法曹養成制度の中心をなす法科大学院が発足して,早くも丸2年が経過しました。既修者として入学した第1期生10名は,3月24日(金)に「国際社会科学研究科博士課程前期(経済関係法専攻・国際関係法専攻)及び専門職学位課程(法曹実務専攻)学位記授与式」の一環として行われた修了式において,法律関係の他の専攻を修了して修士(国際経済法学)の学位を得た諸君とともに,法務博士(専門職)の学位を受け,門出を祝いました。
 修了式には,来賓として,JICA((独)国際協力機構),JICE((財)日本国際協力センター),富丘会の代表の方々のほか,淺生重機 横浜地方裁判所長,稲田龍樹 横浜家庭裁判所長,松永榮治 横浜地方検察庁検事正,山下光 前横浜弁護士会LS委員会委員長の列席を賜りました。このうち特に,淺生横浜地裁所長からは,田中利幸 国際経済法学系委員長の告辞に続き,法科大学院の修了生に期待する旨の祝辞を賜りました。また,今年の3月まで横浜地裁に勤務されて本学法科大学院において教鞭をとっていただいた市村弘 大阪高等裁判所判事からは励ましの祝電をいただきました。修了式終了後は,席を移し,修了生に在学生を交え,教員有志などとともに地裁所長,検事正,前LS委員会委員長と懇談の機会を持つことができました。日頃接する機会を持てない法曹界の大先輩から貴重なお話しを伺うことができました。
 いうまでもなく,法科大学院は修了しただけではあまり意味がなく,修了後に行われる新司法試験に合格することこそが肝要です。新司法試験は5月に行われる予定ですが,当初の制度設計よりも合格率が低くなると予想されることは,もう大分前に明らかになっています。そのため,試験を間近に控えた修了生諸君の間にも次第に緊張感が高まっているところですが,勉強に追い込みをかけ,合格発表のある秋には1人でも多くの修了生が喜びの日を迎えることを期待したいものです。
(国際社会科学研究科)