宮脇 昭名誉教授が 「第15回ブループラネット賞」を受賞!
 本学名誉教授であり,国際生態学センター研究所長を務める宮脇 昭博士の2006年(第15回)ブループラネット賞の受賞が, 平成18年6月22日(木)に決定しました。
 「『潜在自然植生』の概念に基づく森林回復・再生の理論を提唱・実践し,防災・環境保全林,熱帯雨林の再生に成功して, 地球の緑を回復する手法の確立に貢献した」功績による受賞です。「ブループラネット賞」は,財団法人 旭硝子財団が地球環境 問題の解決に関して科学技術の面で著しい貢献をされた個人,または組織に対して毎年2件贈られる地球環境国際賞で,今年で 15回目を迎えます。日本人の受賞は宮脇名誉教授が初めてとなります。
 なお,表彰式典と受賞者記念講演会は11月15日(水)と 16日(木)に開催される予定です。
 受賞理由は以下の通りです。

自然の立地条件に最も適した土地本来の植生を意味する「潜在自然植生」という概念に基づく森林回復・再生の理論を提唱する一方, 日本全国の大学の植物生態学系研究室の協力を得て,日本中の植生を調べ上げ,日本における植生調査の集大成となる現存植生図 および潜在自然植生図を合わせて本文6000ページにも及ぶ「日本植生誌」全10巻を編著した。そして,国内海外あわせて1500ヶ所以上 で現地植生調査に基づき再生の理論を実践することにより,国内では20〜30年で限りなく自然林に近い防災・環境保全林を再生すると共に, 海外でも熱帯雨林の再生に成功するなど,具体的実績をもとに生態系の基盤である地球の緑環境回復の可能性と成果を提示した。

 宮脇名誉教授の研究・実践業績についてはブループラネット賞のホームページ  http://af-info.or.jp/jpn/honor/honor.html をご覧ください。横浜国立大学が建学以来の歴史の中で培ってきた「実践性」,「先進性」,「開放性」,「国際性」の精神を具現してこられた宮脇名誉教授の詳しい業績を理解することができます。

(総務部総務課)