2月21日(土)に、教育人間科学部の教員による、学長裁量経費「共生社会構築に向けての総合的研究と教育実践」プロジェクト及びジェンダー・トラブル研究会のジョイント企画で、公開講演会「グローバル化する欲望と身体―『性同一性障害論』に隠されてしまったもの」を、神奈川県立地球市民プラザホールにて開催しました。
当日は、クィア・セクソロジー』(インパクト出版会)著者の中村美亜氏と『女装と日本人』(講談社現代新書)著者の三橋順子氏を講師に迎え、4時間にわたり活発な講師対論・会場討論を行いました。
「性同一性障害」という概念は、近年広く認知されるようになり、平成15年には「性同一障害者特例法」が成立しています。
講演では、トランスジェンダーをめぐる現状について語られるとともに、むしろこうした「性同一障害論」としての議論の中で、性別越境者の病理化が急速に進展しているのではないかという指摘がなされ、三橋氏は「あいまいな性」「第三の性」のままで生きていくという姿勢を明らかにし、参加者に深い感銘を与えました。
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