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横浜国立大学先端科学高等研究院シンポジウム「都市のインフォーマリティ」を開催しました

【開催報告】横浜国立大学先端科学高等研究院・シンポジウムシリーズ(第5回)

国際シンポジウム“Creative Neighborhoods2”
都市のインフォーマリティ-変容する社会における住環境の実践-


Y-GSAでは「次世代居住都市」研究の一環として、2015年3月24日にヨコハマ創造都市センター(YCCスクール)において国際シンポジウムを開催しました。平日にも関わらず、定員を超える満席となるほどの盛況でした。

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会場の様子

会場の様子

“Creative Neighborhoods”という住環境に関する継続的な議論

昨年に引き続き”Creative Neighborhoods”というテーマのもとに開催した今回は、年度末の平日の午後の時間にもかかわらず、定員150名のところ、200名近いオーディエンスが参加した。東京からもメディア関係者も多数出席し、取材されており、今後シンポジウムの報告記事が期待される。都市・建築領域から注目され、反響も良く話題に上がっている。

議論の様子

議論の様子

Y-GSA,ETH Zurich,PUCによる、共同研究へ向けた議論の展開

今回はスイス連邦工科大学(ETH Zurich)とPUC(チリ・カトリカ大学)から研究者を招聘し、日本、チリ、スイス、ブラジルなど、様々な歴史・社会的背景をもつ都市における、これからの居住環境の在り方について、「Creative Neighborhoods」および「インフォーマリティ」という二つの視点から実り多い議論が展開された。

「高次元リスク社会」において、都市を運営するエージェントは誰なのかという問い

シンポジウムは、Y-GSA校長の北山恒により、世界の状況、また日本社会が抱える問題について説明された。2008年のリーマンショックによる資本主義という社会システムの終焉、また縮小社会を迎えている、人口のピークを過ぎ、少子高齢化が進む日本。家族という概念の変化、空き家の問題を取り上げつつ、これからの「高次元のリスク」を抱える日本社会において都市を運営するエージェントは、誰なのか、と問い掛け、公と私(個)の間の空間「コモンズ」の重要性を説くことからシンポジウムはスタートした。

◎相互補完的な「インフォーマリティ」と「フォーマル」の関係性

第一部から第二部の議論を通して、「インフォーマリティ」というものが常に「フォーマル」と補完的な関係にあり、どちらかの視点に偏った状態ではテーマの可能性を十分に議論できないということが明らかになった。「ダイレクト・アクション」「アクターネットワーク」「コモニング」「インフォーマルなコモンズ」「都市のレトロフィット」というキーワードが、プレゼンテーション、ディスカッションで浮かび上がった。
 チリ・カトリカ大学のロドリゴ・ペレス・デ・アレス教授やディエゴ・グラス氏による社会的背景や社会システムから状況を把握しようという姿勢は示唆的であった。また、ブラジルのファベーラを研究してきたスイスETHのMAS Urban Designプログラムのライナー・へール氏やレオナルド・ストライヒ氏のプレゼンテーションは、インフォーマリティを固定化されたものとして捉えるのではなく、常に現代的なコンテクストのなかでその有用性や機能を明らかにしようとしている点は非常に刺激的であった。
 この「次世代居住都市」で扱うテーマは国際的にも共感されるもので、出席者も帰国後、各方面に報告していると聞いている。「新しい学領域」としても大きく展開していくであろう。

(担当:研究推進部研究推進課)


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