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第4回教育デザインフォーラムを開催しました

2010年10月30日 第5回横浜国立大学ホームカミングデーの開催に併せ、「第4回教育デザインフォーラム」を開催しました。
当日は台風14号が接近したため、朝からあいにくの悪天候でしたが、来場者は約40名になり、中には遠方から来られた方も見受けられました。

教育人間科学部 三宅晶子教授の「この悪天候に参集された貴重な方のご意見にて、論議を戦わすを願う」旨の宣言で開会。第一部「附属小学校の新しい役割」は、教育人間科学部 大泉義一准教授が司会を務めました。
研究報告として、附属鎌倉小学校 赤坂 桂教諭が、鎌倉という立地—自然、海、人、町、美術館など—を活かした地域資源活性化型教育への取り組み、『鎌倉なんとかなーれ』の総合学習(ダンス身体表現、図工と音楽教育のコラボ、地域アーチスト参加型ワークショップ等)の画期的な取り組みについて、画像や映像を使い、多角的に紹介しました。
附属横浜小学校 蒲田健二郎副校長は、「共に学びをつくりあげようとする子どもをはぐくむ学校」というテーマで行われている附属学校の新しい役割、とくに学年担任制(学年指導体制)について、熱意のある発表をしました。
一般校を代表して横浜市立西寺尾第二小学校 南雲成二校長から「教育力を担任力と考える」校長会副校長会、授業研等「人的交流活用の重要性」について貴重な指摘がありました。
また、教育人間科学部 堀内かおる教授が、附属校教育実習や教員インターン活動の経験を経て実習生が学んだ様々な興味深いエピソードを紹介しました。

附属教育デザインセンター長 高木展郎教授は、「教師になるのは、それが目的だけではない」「教師になった後、素晴らしい教師に成長するまで、教師力を高める力こそ養わねばならない」「地域とのコミュニケーション、地域の人の持つ力を借り、地域との連携を深めつつ新しい教員養成の活力を考えて行かなくてはならない」と纏めました。
その後、質疑応答に入り、「地域に県立美術館があっても、これまでは素通りされてきた。交流はやはり「人」が大切だと思う。その意味でも附属鎌倉小学校の取組みは画期的だ。鎌倉なんとかなーれは、決して意味の無いものではなく、価値ある取組みだ」「要望として、新しい教育のあり方への取組みを進めていくには、横国大の学生にどんどん参画してもらいたい」「まず最初に教師が地域と繋がるべきではないか。そこから地域との繋がりは始まる。人と人の交流が、地域と子どもたち、地域と学校の交流へと発展する。」「『覚える学力』から『考える学力』へ、ハブとしての人を核にした教育リテラシーの開発が必要となるだろう」など、闊達な意見や質問、意義深い返答がありました。
 
最後に、附属学校部長 小林範夫教授が、「今日の附属学校の研究発表を見ても、実は附属学校には、まだまだ大きな可能性があることが明らかになった」「ますます附属学校の役割は教員養成にとって重要になって来ており、今後さらに、その研究体制と連携を深めて行くべきだ」と、教育デザイン研究会の意義と役割を強調しました。

第一部終了時に風雨が強まり、電車の運行を見合わせるなどの報が入ったため、残念ながら第二部「教育学研究科が変わる」は延期になりました。第二部は、12月21日に開催します。詳しくはこちら新しいウィンドウが開きますをご覧ください。

(担当:教育デザイン研究会)


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