【プレスリリース】九州・パラオ海嶺に過去2000万年間の連続的な堆積物があることを発見
【プレスリリース】九州・パラオ海嶺に過去2000万年間の連続的な堆積物があることを発見
1973年に掘削されたレガシー試料の再解析
高知大学海洋コア総合研究センターの松井浩紀特任助教、池原実教授と横浜国立大学教育学部の河潟俊吾教授ら国内8機関10名から成る研究グループは、九州付近から沖ノ鳥島を経てミクロネシアのパラオ付近に至る南北3000kmに渡る海底山脈である九州・パラオ海嶺で1973年に採取されたSite 296海洋コアを再解析した結果、Site 296海洋コアが過去2000 万年間の海洋環境を連続的に記録した、北太平洋における極めて貴重な試料であることを明らかにしました。こうした過去2000 万年間にわたって連続的に堆積した海洋コア試料は北太平洋では極めて稀であり、黒潮の流域ではSite 296海洋コアが唯一の報告例です。
特に、現在よりも顕著に温暖だった時代における黒潮の流路や強さを解明していく上で、過去3000万年間において最も温暖な時代であったとされる中期中新世(約1600万年前〜1160万年前)の連続的な試料は貴重で、今後もSite 296海洋コアの活用が期待されます。
詳しくは、詳細資料をご覧ください。
問い合わせ担当先
横浜国立大学教育学部 理科教育講座 河潟俊吾 Tel:045-339-3347
(担当:総務企画部 学長室 広報・渉外係)