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【2月23日(土)開催】第5回 2.5次元文化を考える公開シンポジウム

 本年度も「2.5次元文化を考える公開シンポジウム」を開催します。「2.5次元文化」とは「現代ポピュラー文化(アニメ、マンガ、ゲーム)の虚構世界を現実世界に再現し、虚構と現実の曖昧な境界を享受する文化実践のこと」と定義しています。あえて「文化実践」としているのは、送り手と受け手、という二つのベクトルは完全に分離しておらず、文化は送り手と受け手の相互作用の中に現象するためです。つまり、送り手も受け手もプレイヤーとして行動し、パフォーマンスすることを通じて、文化は生産されます。その相互作用を可能にするのは何でしょうか。そのひとつは「イマジネーション(想像力)によるファンタジー世界の構築」ではないでしょうか。
 しかし、ファンタジー世界はどのようにして確立していくのでしょうか。また、ネット、SNS、VR技術により、すでに日常となっている虚構と現実の混じり合った”ハイブリッド・リアリティ” (de Souza e Silva, 2006)において、ファンタジーの機能はどのように変容しているのでしょうか。その考察の手掛かりとして、第一回シンポジウム(2015年2月5日)では、2.5次元ミュージカルとコスプレにおける女性オーディエンスの文化実践に焦点を当てました。第2回(2016年2月6日)は、「声、キャラ、ダンス」と題し、特に2.5次元舞台・ミュージカルという領域で、声や踊りの効果とキャラの作られ方/立ち上がり方との関係、ファンの消費から見えてくる課題や現象を考えました。第3回(2017年1月30日)では、キャラクターソングをめぐって、声がキャラクターの身体性をどう構築するのか、キャラクターソング、アニメソングのビジネス展開から、ファンの消費活動まで、大きな枠組みを考察しました。第4回(2018年2月27日)は、2016年の流行語のひとつとなった「聖地巡礼」、いわゆるコンテンツツーリズムを取り上げ、場所のメディア化、ARアプリがつなぐ地域と人について考えました。今回は、バーチャルユーチューバー(Vチューバ―)を取り上げます。
 二次元のマンガ、アニメ、ゲームなどのキャラクターを、俳優のリアルな身体で演じる2.5次元舞台はすでに人気・認知度共に確立していますが、現実のリアルな身体を持ちつつ、バーチャルな動画(キャラクター)になることで表現することの意味、可能性とは何でしょうか?また、「キズナアイ」のNHKノーベル賞解説がきっかけで、論議を巻き起こした“性的搾取”問題など、リアルな身体が演じるバーチャルな身体のジェンダーの問題は、どう考えればいいのでしょうか。
 そうした問題群について考察し、本シンポジウムでは「2.5次元文化」の理論構築のためのさらなる基盤作りを目指します。

サブタイトル

バーチャルな身体のリアル ー Vチューバ―の語りかけるもの

日時

2019年2月23日(土)13時開場 13時30分開始~16時30分閉会(予定)

会場・アクセス

YCCヨコハマ創造都市センター 3階イベントスペース(横浜市中区本町6-50-1)
■JR・市営地下鉄線 桜木町駅 徒歩5分
■JR・市営地下鉄線 関内駅 徒歩7分


演題

■ 「キャラクタービジネスとバーチャルYouTuber」(仮)
株式会社ファボ 代表取締役CEO 奥野翔太氏

■ 「メディア文化史におけるVtuber」
専修大学文学部教授 中垣恒太郎氏 + ZONVOX株式会社サウンドディレクター川村丈志氏、メディア研究者小林翔氏(共同発表)

モデレーター:横浜国立大学都市イノベーション研究院教授 須川亜紀子

講師

■ 奥野 翔太(株式会社ファボ 代表取締役CEO)
 過去にWEBマーケティングを扱う企業やAR分野のスタートアップを経て独立。その後複数の動画メディアの立ち上げやライバーマネジメント等を経て、VTuberの企画・プロデュースをする株式会社ファボを設立。

■ 中垣 恒太郎(専修大学文学部教授アメリカ文化・比較メディア文化研究)
 アメリカ文化・比較メディア文化研究。アメリカ文学研究から出発し、小説・映画・マンガ・アニメーション・音楽などメディアを横断したナラティブ分析に基づく研究活動を展開。「ドキュメンタリー・ドラマ」「リアリティTV」「医療マンガ(グラフィック・メディスン)研究」など虚構と物語の境界線をめぐる領域に従事し、人文学の応用可能性を探っている。

■ 川村 丈志(ZONVOX株式会社 サウンドディレクター)
 学部在学中よりサウンドインスタレーションを開始。企業からの委嘱制作、アントレプレナー・ブレーンをへて、映像音響ディレクター・新人育成・音楽エコシステム構築を行う。日本レコード協会個人会員。 家族の看護・介護、音楽新人育成時のメンタルケアの必要性から研究活動にも従事し(大学院にて臨床心理学専攻博士前期課程修了)、現在の研究テーマは、人文社会学と理工科学とのクリエイティヴな融合による未踏領域の課題解決。

■ 小林 翔(メディア研究者 京都精華大学大学院博士課程単位取得退学)
 京都精華大学大学院マンガ研究科博士課程単位習得退学。メディア史、アニメーション研究。日本のアニメ作品における音声表現に注目し、それを担う「声優」という職業の産業論的位置づけや、視聴覚メディアとしてのアニメの特性についての研究を行う。


モデレータープロフィール

■ 須川 亜紀子(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)
 専門は、文化研究、オーディエンス研究。アニメにおける少女表象や、2.5次元文化(コスプレ、2.5次元舞台、コンテンツツーリズム、応援上映、声優キャラコンサートなど)という虚構と現実の間を漂う文化実践を、ジェンダーの視点から研究している。近著は、Contents Tourism in Japan (共著、2017年) 。2.5次元文化に関しては、『ユリイカ』2015年4月臨時増刊号総特集「2.5次元」、『美術手帖』2016年7月号特集「2.5次元文化—キャラクターのいる場所」、『装苑』2017年9月号特集「衣装のアイデンティティ」への論考など。青弓社ウェブで「2.5次元文化論」http://yomimono.seikyusha.co.jp/jigenbukaronを連載。書籍化予定。


参加費・参加方法・定員

参加無料  定員100名
人数把握のため、参加登録フォームから事前登録をお願いします。

参加登録フォームQRコード
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シンポジウムの事前登録フォーム、キャンセル等の問い合わせ先

参加フォームに関するご質問、申し込み後のキャンセル等もこちらへ
E-mail : 2.5dculturegmail.com

主催

横浜国立大学地域連携推進機構「Next Urban Lab」、都市イノベーション研究院

その他お知らせ

最新情報はFacebookで更新しています。


お問い合わせ先

横浜国立大学都市イノベーション研究院 教授 須川亜紀子
電話番号:045-339-3387
メールアドレス:sugawa-akiko-tyynu.ac.jp

(担当:都市イノベーション学府)


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