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第12回横浜国立大学サイエンスカフェ
ナノテクノロジーの世界


実験はワクワクすると語る一柳講師

7月16日(水)、横浜商工会議所会員談話室において開催した第12回横浜国立大学サイエンスカフェは、高校生13名を含む37名もの方が参加し、会場は満員御礼の垂れ幕を出したいほどの熱気に溢れました。

今回は、最近何かと耳にするナノテクに関するトピックスを工学研究院の一柳優子講師から伺いました。

一柳講師は、最初に、想像するのが難しいnm(ナノメートル:10-9m)というサイズがどの程度のものなのか、解りやすいスケールを用いて説明し、ナノテクノロジーと材料の歴史を追い、基礎的な物理現象から最新の応用までを展望しました。



参加者の真剣な眼差しが印象的です。

また、現在、自身が取り組んでいる、独自の製法を用いてナノサイズの磁性微粒子を作成し、医療への応用を試みる最先端の研究を紹介しました。

それは、磁気ナノ微粒子を、ガン細胞など特定の細胞にのみ選択的に集中させ、人体外部から磁力を加えることなどにより熱を発生させ、ガン細胞を死滅させようという試みや、磁気ナノ微粒子に薬剤を結合させることにより、副作用のない薬剤輸送(DDS)を可能にしようという、大変夢のある研究です。

参加者から「それが成功したら、先生はノーベル賞を貰えるかも!是非頑張ってください。」と期待の声がかかり、「その時には、ここにいる皆さん、お祝いに来てくださいね。」と一柳講師が応える場面もあり、会場は笑顔に溢れました。

質疑応答では、「現在研究中の磁気ナノ微粒子には毒性がないのか」とか、「体内に取り込まれたナノ物質はその後どうなるのか」といった、先生が取り組んでいる研究についての関心が集まりました。



ナノテクノロジーという難しいテーマでしたが、「難しかったけど楽しかった。」、「グループで話せたのが良かった。」、「一方通行でなく双方向で話せて良かった。」「物理学には色々な可能性があることが分かった。」等の感想が寄せられました。

最後に、一柳講師から、会場の高校生に激励の言葉が送られ、今回のサイエンスカフェは幕を閉じました。


グループ討論はファシリテーターを中心に話が弾みました。

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(担当:総務部学術・国際課)


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