教育

上海交通大学(中国)

派遣期間:2025年9月-2026年7月

なぜ留学先大学に交換留学しようと思いましたか? 実際に留学に参加してみた感想も教えてください。

3年生の夏までは交換留学をする予定はありませんでした。しかし、たまたま参加した日中友好協会の中国滞在プログラムをきっかけに、中国で生活しながら学んでみたいと考えるようになり、中国への交換留学を決めました。今回の留学の主要な目的の一つが中国語能力の向上だったのですが、実際に現地で約一年間生活し、中国の友人と関係を深めていく中で、自身の中国語を聞き取る能力や瞬発的に応答する能力は渡航前と比べて高まったと感じます。また、私は留学中に大学の中日交流サークルに参加していたのですが、そこで多くの中国の友達ができました。彼らの中には学部の専門分野とは関係なしに、独学で日本語を勉強し続け、流暢に喋れるメンバーも多かったので、同じく独学勢だった私もいい刺激を受けることができました。留学前からも横国に交換留学に来ていた中国人留学生との関わりはありましたが、やはり留学中は同世代の中国人と関わる機会が更に増え、留学前には見えなかった彼らの生活の仕方をより深く知ることができたと感じています。中国のデジタルインフラを直で体験できたのもいい経験でした。食事にしても、移動にしても、毎日アプリ生活だったので、日本に居たときとはライフスタイルも大きく違っていたように思えます。また、留学を終えた今では、自分がもともとあまり得意としていなかった「相手に対して臆さずはっきりとものを言う態度」が身に着いた気がします。これは事あるごとにクレームをつけるようになったということではなく、疑問点が少しでもあったら躊躇なくその場で聞いてみるといった類の態度です。私はそれまで自分の理解を後回しにしてまで、場の雰囲気を壊さないという対応を取ることが多かったのですが、留学を終えた今は分からないことは躊躇なく人に聞けるようになって、それに対して申し訳ないとか思うこともなくなった気がします。

留学までの準備として、語学の勉強として取り組んだことを教えてください。

中国では英語があまり伝わらないことは以前の渡航で体験済みだったので、事前に中国語の知識をなるべく入れた状態で行こうと思い、HSK5級を取得してから渡航しました。英語については、日常的なコミュニケーションに必要なレベルは身についていると考えていたため、特別な準備は行いませんでした。

交換留学で一番嬉しかったことは何ですか。

一番うれしかったことは、留学を通して新たな友達ができて、そのつながりから自分では予想していなかった経験ができたことです。留学開始直後は元々派遣大学に知り合いがいるわけでもなかったので右も左も分からない状態でしたが、大学のサークル募集イベントでサークルの人たちと出会い、またそれがさらに新しい経験につながっていきました。例えば、上海市内の大学交流会で知り合った友人の紹介で、同じく上海市内にある華東師範大学のコミュニティに参加してみたり、友人が役員を務める会社が日本企業と商談を行う際に、通訳として会議に参加することになったこともありました。さらに、大学の日本人学生会のグループチャットで見つけた募集に応募したことをきっかけに、中国のSNSで活動するインフルエンサー向けの日本語教育事業を手伝う機会もありました。こうした活動を通じて知り合った人たちとは、今でも関係が続いています。こうした経験は、留学前にはまったく想像していなかったものばかりでした。留学というと明確な目標に向かって努力することが注目されがちですが、時には興味を持ったことに気軽に飛び込んでみることも刺激的だと思います。実際、何気なく参加したイベントや人との出会いが、思いがけない機会につながることがありました。そうした偶然のめぐり合わせを楽しめたことが、私にとって留学中で最も印象的で、そしてうれしかったことです。

反対に一番辛かったことは何ですか。

一番つらかったことは、最初の学期に履修した心理学の授業への対応です。私は4年生で留学を開始したため、単位取得についてはそれほど気にする必要がなく、周囲の交換留学生と比べても比較的余裕のある履修計画でした。しかし、最初の学期に誤って非常に負担の大きい心理学の授業を履修してしまい、その予習や課題に多くの時間を取られました。授業内容自体は教科書の内容に沿った英語でのディスカッションが中心で、毎回かなりの予習が必要だったため、想像以上に時間と労力を要しました。