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飲食店支援サービス開発

飲食店の集客サービスで起業。
Instagramのフォロワー数は64,000人に。
僕の挑戦はまだ始まったばかりです。

飯竹 恒太郎(UNI’SON)

理工学部 数物・電子情報系学科 電子情報システムEP

学生起業家インタビュー動画

休日の夜、ガラガラの居酒屋を見て
「自分ならSNSで集客できます」と
店長さんに営業していた。

もともとは友人と一緒に企画から集客までを行うイベントプロデュースの仕事をしていました。始めた理由は面白そうだったから。2020年1月頃までイベント業に関わっていましたが、コロナウイルスの影響で仕事がすべてストップ。別のことを始めないと、と考えるようになりました。

ある日、休日の夜に気になっていた居酒屋さんに入ったら店内がガラガラだったんです。「こんなにおいしくて値段も手頃なのになんで満席じゃないんだろう」と考えを巡らせていたら、店長さんに「自分ならSNSで集客できます」と言っていました。

「明日Instagramのアカウントをつくってお客さんを連れてきます。僕が集めたお客さんにはクーポンを出してあげてください。その売り上げの何%かを僕にください」と話したら契約をしてくれました。今思うとめちゃくちゃ怪しい人ですよね。でも僕の話を最後まで聞いてくださって、絶対に成功させなければと思いました。

コロナのせいにしない。
目の前のことから逃げない。
自分のお金で法人化を決行した。

初めての契約を機に、Instagramの運用やクーポンサービスの仕組みをつくって広めていこうと決めました。ところが、その後、緊急事態宣言が発令されて飲食店が次々と営業を休止してしまいました。緊急事態宣言が明けた後も状況は変わらずで、せっかく考えたアイデアが実行できない日が続きました。

とはいえ、コロナのせいにはしたくない。このままだと何もしないで大学生活が終わると感じて、逃げない状況を自分からつくってしまおうと思ったんです。それで自分でお金を出して会社を法人化しました。

Instagramの研究と
飲食店とのコネクションづくりに
努める日々。

会社を立ち上げたものの、やることがない状況は続きました。学生がテイクアウトやデリバリーを手伝うサービスを始めたりもしたのですが、まったく応募がなく、結局自分で配達をすることに。仕事は1日に1〜2件あるだけで利益も全然残らないので1ヶ月程で休止しました。

新しいことをしても上手くいかないなら原点回帰だと思い、起業のきっかけになったInstagramの運営を研究することに。飲食店を紹介する「グルメ大学~毎日グルメをランキング~」を立ち上げ、競合のアカウントを分析し、自分たちならどう投稿するかをひたすら考えて実践していきました。すると開設して4ヶ月でフォロワーが1万人を達成したんです。今ではフォロワーが64,000人を突破、月間アクセス数は200万件になっています。

2020年の9月にはクーポンサービスを本格化させました。いろいろな飲食店で使えるクーポンが月額300円で利用できるというもので、飲食店側には無料で加盟できるというメリットがあります。サービスを広げるために「無料でお店を宣伝します」と言って飲食店にアポイントを取りまくりました。このときの出会いがきっかけで、1年以上経った今もお世話になっている人がたくさんできました。

ここまでエラーばかりでしたが、行動することをやめなかったおかげで、会社の強みが明確になり、支えてくれる人とのつながりもできました。目の前にあることには、とにかくチャレンジする、そんな気持ちで毎日を過ごしています。今の目標は、飲食店にとってインフラ並に欠かせないサービスをつくり上げること。僕の挑戦は始まったばかりです。

2022年2月

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