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大学院工学府生および理工学部生が 9th International Symposium on Nanomedicine で「優秀ポスター賞」を受賞

教員・学生の受賞一覧

受賞情報

受賞者の石川智也さん(左)と太田郁己さん(右)

 2015年 12月 10- 12日の期間、三重大学でナノメディスンの国際シンポジウム 9th International Symposium on Nanomedicine が開催され、大学院工学府 物理情報工学専攻 物理工学コース修士 1年の石川智也さんが第 1位、理工学部 数物・電子情報系学科 物理工学EP 4年の太田郁己さん(指導担当 ともに一柳優子 准教授)が第 3位で優秀ポスター賞を受賞しました。この会議は、日本ナノメディスン交流協会が主催する、ナノ医療研究の先駆者が集結するレベルの高い会議です。

 石川さんは「Mn-Zn ferrite nanoparticles as an agent for hyperthermia treatment, MRI and CT imaging」というタイトルでフェライトナノ微粒子の生成から物性評価、そしてがん温熱療法としての交流磁場による発熱測定を分析し、シャーレで培養した乳がん細胞を用いた実験でがん細胞の死滅効果を確認しました。さらに同じ微粒子が MRIシグナルや CTの造影剤の用途としての可能性も示唆することを紹介しました。

 太田さんは「Heating property of Co ferrite nanoparticles and hyperthermia effect in vitro experiment」というタイトルで、直流および交流磁化率の測定結果から、組成や粒径を最適化した試料を用いて、がん細胞の温熱効果を実証し、さらに細胞死のメカニズムについても言及した内容を報告しました。

 本賞は学生に限らず、各国の研究者の発表の中から特に優秀と認められたものです。彼らのポスターには訪問者が途切れることなく注目を集めており、著名な海外からの研究者による質問にも堂々と答え、全力で白熱した議論を展開していました。4名の受賞者のうち 2名が本学の学生による快挙となり、彼らの発表内容は医学系の研究者からも高評価を得て、充実した会議を体験することができました。


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