大学院工学府修了生が軽金属学会第135回秋期大会で「軽金属論文新人賞」を受賞
受賞情報

賞状
2018年 11月 9日(金)~ 11日(日)、芝浦工業大学で開催された軽金属学会第135回秋期大会において、大学院工学府博士課程前期修了生の小畑智靖さん (指導教員:廣澤渉一 教授) が「平成30年度軽金属論文新人賞」を受賞しました。
論文題目は、「ECAP加工と各種時効処理によるAl-Mg-Si系合金製高力ボルト素材の開発」です。A6056アルミニウム合金に対して、 Equal-Channel Angular Pressing(ECAP)加工と、予備時効を含む時効処理を施し、引張強さ 514MPa、破断伸び 16%という、延性を保持しながらの強度向上に成功しました。
この成果は、自動車の軽量化のために適用が進んでいるアルミニウムやマグネシウム部材を締結する際、異種金属接触腐食が生じる鋼製ボルトに替わって、本開発材が使用できる可能性を示しており、学術および工業製品開発の発展に大きく貢献するものと評価されました。
なお、本論文は(株)佐賀鉄工所との共同研究の成果をまとめたものとなっています。