大学院理工学府生が IPC2018 で「IPC2018 Young Scientist Poster Award」を受賞
受賞情報

賞状
大学院理工学府 化学・生命系理工学専攻 博士課程前期 2年の林英里さん(指導教員:渡邉正義 教授)が 2018年 12月 4~ 7日に広島国際会議場にて開催された、IPC2018(The 12th SPSJ International Polymer Conference)において、“Effect of Chemical Structure on CO2 Separation Properties of Sulfonated Polyimide Composite Membranes Containing Ionic Liquids” という題目でポスター発表を行い、IPC2018 Young Scientist Poster Awardを受賞しました。
近年、CO2排出量を削減するため、CO2分離回収貯留技術の確立が求められており、より低コストな分離回収技術の開発が必要とされています。難揮発性、難燃性といった特徴を有するイオン液体(IL)が CO2を選択的に溶解することから、今回林さんは、ILと高い親和性を示すスルホン化ポリイミドとILとの複合膜を、ILの構造を変えていくつか作製し、その化学構造の違いがCO2分離特性にどのように影響するかについて調査した結果を発表しました。
林さんの優れた発表内容とプレゼンテーション能力が高く評価され440件を超えるポスター発表の中から選考された35件のうちの一つに選ばれました。
なお、上記研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業・基盤研究(S)「ソフトマテリアルの自律性を支配するイオン液体の役割」(課題番号:15H05758)の助成を受けたものです。