イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)とポストヒューマン・ファッションデザイン
FashionStudies × 横浜国立大学
アネケ・スメリク氏来日記念講演
Think of Fashion 059 イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)とポストヒューマン・ファッションデザイン
2018年12月に発売された『ファッションと哲学』(フィルムアート社、原著名:Thinking through Fashion)は、16人の思想家に焦点をあてたファッション入門のための新しい教科書の位置付けとして出版され、ファッション界だけではなく幅広い学術領域の研究者や学生の間で話題となりました。
今回は同書原著の編著者であるアネケ・スメリク氏の来日を記念し、講演会を開催します。
アネケ・スメリク氏はオランダのラトバウト大学で教鞭をとられており、特に2018年に発表された論文「新しい唯物論--技術革新時代のファッションのための理論的枠組み(New materialism: A theoretorical framework for fashion in the age of technological innovation)」は、「新しい唯物論」をファッション研究に適用する意欲的なものです。『ファッションと哲学』の序章でも「ファッションが物質的な対象からなり、着衣という身体的実践を伴うのはひょっとしたら他の文化領域よりも顕著なのかもしれない」(27頁)と書かれるように、ロラン・バルト以降の象徴的意味や記号、書かれた言葉を中心としたファッション研究を更新するフェーズが、今まさに訪れているのかもしれません。
本講演会ではオランダ人ファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris van Herpen)のファッションデザインについて、ポストヒューマン(人間以後)の視点からお話いただきます。
皆さまのお越しをお待ちしております。
留意事項
※当日は記録・広報等のためトークの模様を映像で記録し、後日ウェブ上にて公開予定です。あらかじめご了承ください。
※当日は日英逐次通訳あり
日時
2019年6月4日(火)19時30分~21時30分
場所
公益財団法人日本服飾文化振興財団
〒107-0052 東京都港区赤坂8-1-19 日本生命赤坂ビルB1F
アクセス:東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅より徒歩2分
登壇者
アネケ・スメリク(Anneke Smelik)
ラドバウド大学(オランダ)ヴジュアル・カルチャー学部教授。ファッションや映画、大衆文化におけるアイデンティティ、身体、記憶、技術の問題について幅広く研究している。2018年に出版された『ファッションと哲学』(フィルムアート社)の原著(Thinking Through Fashin: A Guide to Key Theorist, 2016)共著者。主な出版物にDelft Blue to Denim Blue: Contemporary Dutch Fashion (2017), Materializing Memory in Art and Popular Culture (2017) などがある。
コメンテーター
室井尚(横浜国立大学 教授)
福尾匠(横浜国立大学都市イノベーション学府博士課程後期)
参加費
無料
申込み方法
お申し込みはこちらから(https://peatix.com/event/680017)
なお、お申し込みはPeatixにて承っております。
Peatixがご利用できない場合は、「Think of Fashion 059 の件」と明記していただき、下記のメールにてお問い合わせください。
contact@fashionstudies.org
※当日、会場での受付も可能です。
主催
科学研究費基盤研究(A)脱マスメディア時代のポップカルチャー美学に関する基盤研究+横浜国立大学Y-GSCスタジオ、FashionStudies
協力
公益財団法人日本服飾文化振興財団
企画
安齋詩歩子、篠崎友亮(FashionStudies)
お問い合わせ先
Think of Fashion
メールアドレス:contactfashionstudies.org
関連リンク
(担当:都市イノベーション学府)