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第3回都市科学シンポジウム「都市の親水空間を考える」を開催しました

川添 裕 都市科学部長
川添 裕 都市科学部長
2019年7月13日(土)、横浜国立大学経済学部講義棟2号館111教室において、第3回都市科学シンポジウム「都市の親水空間を考える」を開催しました。シンポジウムには、都市科学部生、都市科学部教職員を中心に、約280名が出席しました。

はじめに、川添 裕 都市科学部長から、都市科学シンポジウムは、新入生への歓迎の意を込めて、「都市科学」を考えていくための大切な手段として毎年行っているものであり、「都市科学」とは何か、文理融合はどのように成り立っていくのか、この機会をつうじて理解を深めてほしいと挨拶がありました。
法政大学江戸東京研究センター特任教授 陣内秀信先生
法政大学江戸東京研究センター特任教授 陣内秀信先生
第一部では、法政大学江戸東京研究センター特任教授 陣内秀信先生を基調講演者としてお迎えし「都市の親水空間を考える」と題して、ヴェネツィアと江戸東京の比較研究についてご講演いただきました。講演では、歴史的に都市は水害のリスクがありながらも水辺と密接な結びつきのもと発展してきたこと、それが近代化の時代には、水辺が埋め立てられ河川の上に高速道路が建設されるなど、産業化にともなって水辺が失われてしまったことが紹介されました。現在、再び水辺や自然環境が注目され、現代にどのように親水空間を作るかが都市の重要なテーマであることが述べられました。

続いて、川添 裕 都市科学部長・都市社会共生学科教授から「川辺と河原の芝居小屋」と題して講演がありました。歌舞伎、能などが河原と川辺の空間で形成されてきたこと、盛り場や興行街が川沿いに発展したことが紹介され、川辺と河原が日本の芸能・文化のホームグラウンドであったことが述べられました。
第二部では、寺田 真理子 建築学科准教授をコーディネーターに、陣内先生と都市科学部教員によるパネルディスカッションを行いました。はじめに、各専門分野からの話題提供として、寺田准教授からY-GSAの設計課題から親水空間にかかわるプロジェクトの紹介がありました。つづいて、古事記などの海彦・山彦神話から見る海と陸の思想(榑沼 範久 都市社会共生学科教授)、イスラーム圏の親水空間のあり方や建築(守田 正志 建築学科准教授)、水辺の防災や海岸工学(鈴木 崇之 都市基盤学科准教授)、海岸や近海の環境再生(菊池 知彦 環境リスク共生学科教授)について発表がありました。これらの多岐にわたるテーマについて、陣内先生を交えて活発な議論が行われました。
会場の様子
会場の様子
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
佐土原 聡 都市イノベーション研究院長(初代都市科学部長)
佐土原 聡 都市イノベーション研究院長(初代都市科学部長)
最後に、佐土原 聡 都市イノベーション研究院長(初代都市科学部長)から、今回のシンポジウムをつうじて、「親水空間」がまさに文理融合、学科横断で取り組むべき重要なテーマのひとつであることを認識し、都市科学部での学びをさらに豊かなものにしてほしいと閉会挨拶がありました。

(担当:都市科学部)


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