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横浜国立大学教育学部の薩本弥生教授がモンゴルにて「きもの文化の発信のためのワークショップ」を行いました

本学教育学部の薩本弥生教授らは、学内外の共同研究者数名と2009年から文部科学省「服飾文化共同研究拠点」の研究(2009年~2011年度)「きもの文化の伝承と海外発信のための教育プログラムの開発」のプロジェクト研究を開始し、継続的に、きもの文化の伝承・発信を続けています。
このプロジェクト研究の一環として第18回目となる、きもの文化の発信のためのワークショップを、在モンゴル日本大使館の後援により2026年9月にモンゴルにてモンゴル国立大学のホール(9月23日)、モンゴル国立科学技術大学附属技術カレッジのホール(9月24日)およびウランバートル第149番学校(9月25日)で開催しました。

モンゴル国立大学(National University of Mongolia: NUM)は、首都ウランバートルにあるモンゴル最高峰にして最古の国立総合大学で、同国の政財界や学術界を担う優秀な人材を数多く輩出しています。
モンゴル科学技術大学附属カレッジ(MUST Kosen)は、日本の高等専門学校(高専)制度をモデルとして2014年に開校した、モンゴル初の日本式高専です。
モンゴル首都ウランバートル市チンゲルテイ区にある「第149番学校」は、日本の支援によって建設された公立の初等・中等教育学校で、日本との交流を深める教育・文化交流の拠点の一つとなっています。
2025年7月に天皇皇后両陛下がモンゴルを公式訪問された際は、この第149番学校をご視察されました。

本研究は海外に向けての体験型ワークショップの実施により、きもの文化を海外へ発信するための教育プログラムを開発することを目指しています。
今回の参加メンバーは、きものプロジェクトメンバーとして、本学教育学部の薩本弥生教授および埼玉大学の川端博子名誉教授、薩本研究室の修了生で東京家政学院大学非常勤講師の大矢幸江氏、東京家政大学の濱田仁美教授、協力者として國學院大學栃木短期大学の仲田郁子教授、遠隔にて日本舞踊家の藤蔭里燕氏、共栄大学の伊藤大河准教授が参加し、総勢7名となります。
今回は相互の文化交流になるように、モンゴルの各学校からも伝統舞踊等の披露を依頼しました。

以下、ワークショップのプログラム内容を紹介します。
事前に参加者の中から振袖と羽織袴と浴衣(男女1-2名ずつ)のモデルを募り、開催に先立ち、日本から持参した着物を着装いただきました。
それぞれの開催にあたり、我々が日本語でレクチャし、窓口の先生および大使館の方にモンゴル語に通訳いただきました。

1.    事前調査
2.    きもの紹介…講義、実物きものの紹介(宮参り着物、女袴、振袖、羽織袴)
3.    日本舞踊(日本と遠隔中継および動画)…講義、日本舞踊鑑賞(藤娘)、見立てによる日本舞踊体験
4.    モンゴルの伝統舞踊等の紹介
5.    質疑応答、記念写真
6.    事後調査

「1.事前調査」の後の「2.きもの紹介」では、プロジェクトメンバーによる きものと模様に関する講義、その中で、モデルの振袖、羽織袴、浴衣、宮参り着物、女袴を会場の参加者に紹介しました。
「3.日本舞踊」では、遠隔での講義と演舞「藤娘」を鑑賞し、その後、遠隔の指導を受けながら扇子を使って日本舞踊のモノや感情を表現する「見立て」を体験しました。
「4.モンゴルの伝統舞踊等の紹介」では、モンゴルの民族服紹介や、モンゴルの舞踊や歌などが披露されました。
その後、質疑応答や記念撮影、最後に事後調査を行い、ワークショップは終了しました。
参加者からは、「着物を見るだけでなく、自分で体験して学べたことが最も印象的だった」「着物が美しく、実際に日本に行って本物の舞踊を見てみたい」等、満足感が得られたという感想を多数いただきました。

今回は相互の文化紹介を行い、より双方向の文化交流を取り入れたことで、日本のきもの文化を身近に感じていただくとともに、日本から参加した我々もモンゴルの人たちの温かいもてなしに感動し、モンゴルの伝統文化のすばらしさを肌で感じることができました。
今回のワークショップを通して、日本の伝統文化の発信と相互の文化交流の促進が実現できたと実感しています。

研究実践に当たり、多くの方々にお世話になりました。
モンゴル国立大学のトグトーン先生、モンゴル国立科学技術大学附属技術カレッジのトゥンガラグ先生、ウランバートル149番公立学校の中西令子先生には事前の打ち合わせで開催場所の相談、モデルの選出、アンケートや講義のモンゴル語訳、当日の司会やモンゴル語の通訳、モンゴルからの出し物の選出等で大変、お世話になりました。
また、在モンゴル日本大使館の齋藤美代子氏には、開催する学校の紹介、後援手続きなど、語りつくせないほど多大なるご協力をいただきました。感謝申し上げます。
大使夫人にもモンゴル科学技術大学附属カレッジでのワークショップにご参加いただき、感謝いたします。ありがとうございました。
また、このプロジェクトの実施にあたり、文部科学省科学研究費基盤研究(C)(一般)(代表:川端博子)より助成金をいただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。

なお、ワークショップの様子を埼玉大学の川端先生が音声付きの動画にまとめて配信くださっています。
以下のURLのリンクを押すか、QRコードを読み取って是非、動画をご覧ください。

▽モンゴルWS紹介youtube動画URL
 https://www.youtube.com/watch?v=8PJyyqkKXWA
▽在モンゴル大使館のHPでWSの紹介
 https://www.mn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kimonoworkshop_20260925_jp.html

(担当:教育学系事務部総務係)

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