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台湾での着物文化発信ワークショップ

本学教育学部の薩本教授らは学内外の共同研究者数名と2009年から文部科学省「服飾文化共同研究拠点」の研究(2009年~2011年度)「きもの文化の伝承と海外発信のための教育プログラムの開発」のプロジェクト研究を開始し、継続的に、きもの文化の伝承・発信を続けています。
このプロジェクト研究の一環として第16回目となる、きもの文化の発信のためのワークショップを2025年3月に台湾の高雄の2校の大学で開催しました。開催大学は2025年3月10日が実践大学、3月11日が国立高雄師範大学です。海外に向けての体験型ワークショップの実施により、きもの文化を海外へ発信するための教育プログラムを開発することを目指しています。今回の参加メンバーは、青森大学名誉教授の江川静英氏、きものプロジェクトメンバーとして埼玉大学の川端博子名誉教授、本学の薩本弥生教授および薩本研究室の研究スタッフの大矢幸江とゼミ生の汪思涵氏ら3名、東京家政大学の濱田仁美教授、山形県立山辺高校の高橋惠子元校長、日本舞踊家の藤蔭静千華氏、寺倉秀子氏、着付けやヘアメークを担当した花粧会のメンバーである小中生子氏、相馬奈生子氏、岩井みゆき氏の総勢14名です。青森大学の江川名誉教授には、現地大学との橋渡しを始めワークショップ前に高雄入りして事前準備などワークショップのスムーズな運営にご尽力いただきました。
実践大学は台北と高雄にキャンパスがあり、今回の実践は高雄キャンパスにて行われました。全部で6つの学部がありその中でも国際的に評価されているデザイン学部が最も有名です。国立高雄師範大学は台湾にある3校の師範大学の内の1校で日本台湾交流協会からご紹介を受けました。1954年に省立高雄師範学院として設立され、1989年に現在の国立師範大学となった歴史の長い学校です。実践大学の応用 日本語学科の黃孟萱教授と主任の山下訓儀教授、国際交流関係の盧金梅教授、服飾設計與經營學系主任の黃崇信教授、国立高雄師範大学の國際事務處 國際學生組 組長の陳柏伩助理教授、學生事務組の黃麗雲業務助理には、ワークショップの会場準備から、参加者やモデルの募集、バスの手配など多くのご協力を賜りました。
以下、ワークショップのプログラム内容を紹介します。2校とも実施内容は同じです。
1. 事前調査
2. きもの紹介…講義、実物きものの紹介(宮参りきもの、振り袖、留袖、花嫁衣装、紋付き羽織袴、女袴)
3. 日本舞踊…講義、日本舞踊鑑賞(蓬莱、藤娘)、見立てによる日本舞踊体験
4. 質疑応答、記念写真
5. 事後調査
事前調査の後、プロジェクトメンバーによるきものと模様に関する講義、その後、花粧会のメンバーが着付けやメイクをした学生モデルが振袖等のきものの実物を会場の参加者に紹介しました。日本舞踊については講義の後、参加者は演舞「蓬莱」を鑑賞した後、扇子を使って日本舞踊のモノや感情を表現する「見立て」を体験しました。その後再度、日本舞踊の演舞「藤娘」を鑑賞しました。質疑応答や記念撮影後、最後に事後調査をして終了しました。参加者からは「きものの紹介が良かった、美しかった」「日本舞踊の見立ての体験が楽しかった」等の感想を多数いただきました。実際の体験を取り入れた交流により、日本のきもの文化を身近に感じていただくことができたと感じました。今回のワークショップを通して、日本の伝統文化の理解と文化交流の促進という日本の伝統文化の海外発信に貢献するための体験型のワークショップが実現できたことを実感しています。
研究実践に当たり、多くの方々にお世話になりました。実践大学、国立高雄師範大学の先生方や参加していただいた学生には、ワークショップに多大なるご協力をいただきました。感謝申し上げます。
また、このプロジェクトの実施にあたり、文部科学省科学研究費基盤研究(C)(一般)(代表:川端博子)より助成金をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
ワークショップの様子を埼玉大学の川端研究室が以下の音声付きの動画にまとめて配信くださっています。是非、こちらをご覧ください(文責 大矢幸江)。
音声付き動画 新しいウィンドウが開きます

(担当:教育学部)


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