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JST「創発的研究支援事業」に 6件の新規研究課題が採択

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が募集した 2025年度の創発的研究支援事業に、工学研究院の伊藤 傑准教授、草野 和也助教、多々良 涼一准教授、田原 弘量准教授、藤野 智子准教授、真部 研吾助教をそれぞれ研究代表とする 6件の研究課題が採択されました。

なお今回、応募総数 2,217件に対し採択課題は 257件、そのうちの 6件が本学教員の提案課題でした。本学は、選ばれた研究者が創造的な研究活動に専念できるよう、引き続き、最適な研究環境の整備に積極的に取り組んでまいります。

2025年度採択者

研究者名:工学研究院 准教授 伊藤 傑 (機能の創生部門)
研究者詳細 - 伊藤 傑
研究課題名:相分離型キラル有機材料による固体発光の自在制御
研究概要:
円偏光は、3次元ディスプレイ、暗号通信、量子コンピューターなどの次世代テクノロジーを支える要素技術として重要である。特に、円偏光発光(CPL)を示すキラル有機材料は、フィルター不要の円偏光光源として注目されているが、実用的に重要な固体状態でCPLを示す材料の研究は黎明期にある。本研究では、独自の設計に基づき相分離型キラル有機材料を創製することで固体CPLの自在制御を実現し、「固体CPLの科学」を開拓する。
研究者名:工学研究院 助教 草野 和也 (システムの創生部門)
(2026.4.1横浜国立大学着任)
研究者詳細 - 草野 和也
研究課題名:音響圧縮センシングによる複雑流動場イメージング
研究概要:
音を計測することで音源の状態を把握する「音響リモートセンシング」は、海底調査や機械音源の可視化など、幅広い分野で実用化されている。しかしながら、従来技術では、非線形性および高次元性を有する流体運動の詳細構造を高精度に推定することは困難とされている。本研究では、機械学習と物理法則に基づく逆解析を融合し、限られた音響信号から流れ場の状態を再構成する新たな手法を開発する。これにより、機械および生体における内部流れの非侵襲・リアルタイム可視化の実現を目指す。
研究者名:工学研究院 准教授 多々良 涼一 (機能の創生部門)
研究者詳細 - 多々良 涼一
研究課題名:重アルカリ金属のイオニクスと電気化学反応の開拓
研究概要:リチウムやナトリウムなどのアルカリ金属イオンがエネルギーデバイスの根幹を支えるイオンとして機能している一方、ルビジウムやセシウムといった重アルカリ金属については探索の空白領域となってきた。しかしながら、重アルカリ金属にはその「大きさ」「電荷密度の低さ」を活かした可能性が秘められており、本研究ではそのイオニクスと電気化学反応の開拓を目指す。
研究者名:工学研究院 准教授 田原 弘量 (知的構造の創生部門)
研究者詳細 - 田原 弘量
研究課題名:ナノ物質ハイブリッド状態による増幅光電機能の創出
研究概要:ナノ物質は形状や組成を制御することで特異な電子状態を生み出せる材料である。本研究では、異なる種類のナノ物質を電子的に結合させたナノ物質ハイブリッド状態を生み出す。次元性の異なるナノ物質を結合させることで超構造体を作製し、電子の局在性と遍歴性を協同させることで、電子と光子の増幅応答機能を創出する。さらに、異なる波長の光を同期させることで、位相を揃えてハイブリッド状態を駆動し、新しい光駆動キャリア増幅システムを生み出す。
研究者名:工学研究院 准教授 藤野 智子 (機能の創生部門)
研究者詳細 - 藤野 智子
研究課題名:分子軌道メタデザイン:分子性導体の薄膜創製と電子創発物性
研究概要:独自の「分子軌道メタデザイン」に基づく予測的材料設計法を確立する。革新的な溶液プロセスによる高次元オリゴマー伝導体の単結晶薄膜化技術を核とし、理論計算・分子合成・物性評価を統合したアプローチを展開する。分子軌道-電子構造-機能間の定量的相関を解明し、経験則から脱却した合理的設計指針を構築する。これにより新学理を創出し、革新的機能材料開発を加速して、材料科学に新たなパラダイムをもたらす。
研究者名:工学研究院 助教 真部 研吾 (システムの創生部門)
研究者詳細 - 真部 研吾
研究課題名:多元材料構築に向けた自立型自己組織化フィルム
研究概要:高分子などをナノメートルオーダーで一層ずつ積層する自己組織化技術(Layer-by-Layer self-assembly)を基盤に、基板から自立可能な多層フィルムをナノからマイクロメートルサイズの微小なユニットとして設計する。非接触操作や電荷相互作用制御などを用いて各ユニットを 2D、3Dに集積し、刺激応答で 4Dに動く多元材料を創製することにより、微細加工の制約を破る新たな材料デザイン手法を創出する。

JST創発的研究支援事業とは

特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則 7年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大 10年間)にわたり長期的に支援する事業です。

関連リンク

(担当:大学院工学研究院)

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