【プレスリリース】銀河系内で最強の宇宙線源の候補を発見!
【プレスリリース】銀河系内で最強の宇宙線源の候補を発見!
-超新星爆発の残骸(G106.3+2.7)から100TeV超のガンマ線を観測-
東京大学宇宙線研究所高エネルギー宇宙線研究部門の瀧田正人教授、佐古崇志特任助教、大西宗博助教、横浜国立大学大学院工学研究院 片寄祐作准教授、日本大学生産工学部教養・基礎科学系 塩見昌司准教授、神奈川大学工学部物理学教室 日比野欣也教授らは、チベット空気シャワー観測装置が、地球から2600光年彼方にある超新星残骸G106.3+2.7 から100 TeV超のガンマ線を世界で初めて観測しました。
新星残骸から観測されたガンマ線の中では最もエネルギーが高く、G106.3+2.7で加速された宇宙線(陽子)が周辺の分子雲と衝突して発生したものと推測されます。宇宙線(陽子)のエネルギーはガンマ線より1桁程度大きいことから、1000 TeV (= 1 PeV)領域まで宇宙線を加速する天体「ぺバトロン」の候補が初めて見つかったといえます。
と衝突し、ガンマ線が放射されている様子を表している。©️東京大学宇宙線研究所 / 若林菜穂
本成果を記した論文は、3月1日発行の英国科学誌Nature Astronomy Letters電子版に掲載されました。
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問い合わせ担当先
工学研究院 片寄 祐作 TEL:045-339-4321
メールアドレス:katayose-yusaku-dvynu.ac.jp
(担当:総務企画部 学長室 広報・渉外係)