【プレスリリース】土佐湾の微小底生生物の殻に海水温が正確に記録されていることを世界で初めて実証
【プレスリリース】土佐湾の微小底生生物の殻に海水温が正確に記録されていることを世界で初めて実証
黒潮域での海洋環境変動の復元研究への新たな手がかり
高知大学自然科学系理工学部門(海洋コア総合研究センター)の池原実教授、高知大学大学院修士課程修了生の北重太氏、横浜国立大学の河潟俊吾教授の研究グループは、土佐湾の海底表層に生息する微小な底生生物(底生有孔虫)の一種であるHanzawaia nipponica(図1)が形成する炭酸塩殻に、周囲の海水の酸素同位体比(※1)が海水温に依存して正確に記録されていることを世界で初めて実証しました。
この底生有孔虫種は黒潮や対馬暖流が影響する海域で多産することから、西日本沿岸から東シナ海の浅海域の海底堆積物を用いた古環境変動の研究に応用できる重要な成果となります。同種の化石殻の酸素同位体比を分析することで、過去の黒潮域の海水温の変化を復元解析することができる「古水温計」として、今後の活用が期待されます。
詳しくは、詳細資料をご覧ください。
問い合わせ担当先
教育学部 教授 河潟 俊吾
メールアドレス:kawagataynu.ac.jp
(担当:学長室)