【プレスリリース】氷河で繁殖している藻類に高い感染率でツボカビが寄生していることを発見
【プレスリリース】氷河で繁殖している藻類に高い感染率でツボカビが寄生していることを発見
〜ツボカビの感染が氷河の融解を抑制する〜
千葉大学 大学院理学研究院の竹内 望 教授および大学院融合理工学府 博士前期課程2年の小林 綺乃、横浜国立大学 大学院環境情報研究院の鏡味 麻衣子 教授らの研究グループは、米国アラスカの氷河で繁殖している藻類に、高い感染率でツボカビが寄生していることを発見しました。
ツボカビは、様々な生物に寄生する菌類として知られていますが、氷河のような寒冷環境での活動はほとんど情報がありませんでした。近年北極圏の氷河は、雪氷性の藻類の繁殖によって表面が黒くなり、融解が加速している事実が明らかになっています。その藻類に高い感染率でツボカビが寄生していることは、これらの氷河上の微生物の相互作用によって氷河融解が加速または抑制される可能性を示しています。
本研究成果は、2023年3月9日(木・ロンドン時間)に、Scientific Reportsよりオンライン公開されました。
詳しくは、詳細資料をご覧ください。
問い合わせ担当先
環境情報研究院 教授 鏡味 麻衣子 TEL:045-339-4358
メールアドレス:kagami-maiko-bdynu.ac.jp