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【プレスリリース】気候変動にどう向き合うか:生態系安定性の激変を緩和する生物多様性の役割

【プレスリリース】気候変動にどう向き合うか:生態系安定性の激変を緩和する生物多様性の役割

 横浜国立大学の佐々木雄大教授、ドイツ統合生物多様性研究センター(iDiv)のNico Eisenhauer教授、鳥取大学の衣笠利彦准教授、モンゴル気象水文環境研究所のGantsetseg Batdelger博士らの研究グループは、モンゴル草原を対象とした極めて大規模なモニタリングデータを用いて、気候変動による乾燥化の進行によって、乾燥地の植物群集の安定性が急速に損なわれる可能性を世界で初めて実証しました。
 生態系安定性の激変は、乾燥度指数(年間降水量を年間可能蒸発散量で割った値で、低い値ほど乾燥度が高いことを示す)0.2付近を閾値として起きることが示唆されました。さらに、生態系の安定性は、植物群集において乾燥および温度ストレスへの耐性の異なる種が含まれかつ多様性が高いほど、高くなることがわかりました。このような生物多様性と生態系の安定性の関係性は、乾燥度の変化によらず、一貫して認められました。以上の結果は、環境変動に対する応答の異なる種を含む、多様性の高い植物群集を維持することで、将来的な乾燥化がもたらす生態系の安定性の激変を緩和できる可能性を示しています。
 本研究成果は、国際科学雑誌「Global Change Biology」に掲載されました(2024年6月12日ロンドン時間午前10時)。

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問い合わせ担当先

大学院環境情報研究院 教授 佐々木 雄大
メールアドレス:sasaki-takehiro-kwynu.ac.jp

(担当:リレーション推進課)


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