【プレスリリース】駿河湾日本平沖の海底からケヤリムシ類(多毛類)の新種発見
【プレスリリース】駿河湾日本平沖の海底からケヤリムシ類(多毛類)の新種発見
横浜国立大学の西栄二郎教授と東海大学の田中克彦教授、名古屋大学大学院理学研究科の自見直人講師らのグループは、駿河湾日本平沖の水深約50 mの砂泥底から環形動物多毛類ケヤリムシ科の新種を発見しました。このハラマキケヤリムシ属は、日本では初記録であり、腹部に腹巻様の構造があることが特徴です。駿河湾産のフタマキケヤリムシは、腹巻様の構造が2つあることから、和名を“フタマキ“と命名しました。学名(種小名)には採集地の静岡県に因み”shizuoka”を採用しました。本種は体長約2 mm、体幅約0.2 mmと小さく、その外部形態の詳細な観察には走査型電子顕微鏡が威力を発揮しました。このような極小サイズの生物は多様性研究が困難を極め、この研究成果は今後の多様性解明につながる重要なものであると考えられます。
本研究成果はPlankton and Benthos Research 誌の第19巻第4号(2024年11月30日)に掲載されました。
Plankton and Benthos Research 掲載記事
問い合わせ担当先
教育学部 教授 西 栄二郎
メールアドレス:nishi-eijiroh-nrynu.ac.jp
(担当:リレーション推進課)