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横浜能楽堂見学会・ワークショップを開催しました

2023年11月2日(木)、校友会支援による「異文化体験プログラム」として、横浜能楽堂見学会およびワークショップを実施し、留学生を中心に25名の参加がありました。
能舞台、能・狂言についての説明
能舞台、能・狂言についての説明

①横浜能楽堂、能・狂言についての説明


はじめに、横浜能楽堂の職員の方から「能舞台」について説明を受けました。横浜能楽堂の舞台は、1875年に東京の旧加賀藩主・前田斉泰の隠居所に建てられ、1919年に旧高松藩主・松平頼寿邸に移築されました。1965年まで多くの名人が使用し、1996年に横浜能楽堂として復原され、150年以上の歴史を持つ貴重な能舞台として親しまれています。
つづいて、能・狂言の歴史、それぞれの特徴や違いについて説明を受けました。世界遺産である能・狂言の歴史は約650年前、室町時代まで遡ります。能は古典文学や和歌を素材とした格調高い歌舞劇である一方、狂言は人間の愚かさや悲哀などを滑稽な台詞や型で表現される笑いの劇になります。能と狂言は同じ芸能から発展し、古くは交互に上演されていたことから、今日でも一緒に上演されているそうです。

初めての足袋に苦戦・・・
初めての足袋に苦戦・・・

②館内見学(展示廊、楽屋)


横浜能楽堂の展示廊では、貴重な能面、謡本、扇、楽器、装束などが常設展示されています。参加者は説明を聞きながら、一つ一つの展示品に熱心に視線を注いでいました。その後、楽屋に移り、足袋に履き替えました。舞台は神聖なものであるため、舞台に上がるには清浄無垢を表す白い足袋を履く必要があります。参加者のほとんどは足袋を履くのは初めてで苦戦していました。

型(舞)を体験
型(舞)を体験

③ワークショップ(揚幕、「羽衣」の謡(うたい)、型(舞)の体験)

舞台に上がる前に揚幕体験をしました。能楽師の方とタイミングをあわせて、竹の棒で幕を持ち上げます。いよいよ舞台に上がり、「羽衣」の謡(うたい)の体験をしました。能楽師の方の後に続いて、歌詞をみながら謳います。つづいて、「カマエ」「ハコビ」「シカケヒラキ」「シオリ」など、いくつかの型を教えていただきました。泣く所作である「シオリ」では、手の位置が少しずれてしまうと、熱があるように見えてしまったり、手の匂いを嗅いでいるように見えてしまったりするため、参加者たちは手の位置を確認しながら真剣に取り組んでいました。
装束付けの実演
装束付けの実演
参加者全員で記念撮影
参加者全員で記念撮影

④参加者 1 名をモデルとした 「羽衣」装束付け実演

装束付けの実演では、代表学生1名に実際に「羽衣」の装束を着せていただきました。能楽師の方がひとつひとつ衣装や小物の説明をしながら、手際よく、装束付けを進められます。代表学生は「羽衣」の装束を身に纏って、習ったばかりの「シオリ」の型に挑戦しました。


⑤仕舞実演『羽衣』『殺生石』

 能楽師の方が『羽衣』と『殺生石』の2曲を実演してくださいました。その迫力ある演技に参加者たちは圧倒され、能楽の美を改めて感じることができました。

⑥質疑応答

質疑応答の時間では、留学生からは「能楽師になるにはどのくらい練習が必要なのか」「女性や外国人は能楽師になることができるのか」といった質問があり、能楽師の方からひとつひとつ丁寧に答えていただきました。

約2時間にわたるプログラムでは、横浜能楽堂や能・狂言についての知識を深めただけではなく、ワークショップを通じて、より能・狂言を身近に感じることができました。

(担当:学務・国際戦略部グローバル推進課)


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