私たち横浜国立大学モダンダンス部は、2022年8月に開催された第34回全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)にて、作品「I～アルベルト・ジャコメッティの彫像にみる～」が神戸市長賞を受賞しました。今年度の受賞によって、昨年度に引き続き受賞を果たすことが出来ました。全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)は創作ダンスの甲子園といわれる大きな全国大会であり、このような大会で受賞出来たこと、本当に嬉しく思っております。

「削ぎ落とされ、細くなる。それでも確かに存在する。」

芸術家アルベルト・ジャコメッティが造る、針金のように細い彫像から、私達は作品を創作しました。細くとも立ち続ける彫像は、日々衝突し削ぎ落とされても、揺るがず生きようとする私たち自身と重なるのではないか。この作品を通して、「存在すること」という人間の本質に迫りました。

細さ、鋭さ、削ぎ落とされる生々しさ、そして、揺るがず立ち続ける強さ。そういった、この作品ならではの表現に、強くこだわりました。制作をしては練り直す、その繰り返しは、まさに私たちにとって「削ぎ落とされる」経験でした。しかし、その過程が作品を揺るぎないものにし、神戸市長賞受賞という結果に結びついたのだと思っています。

最後になりますが、私たち横浜国立大学モダンダンス部を支えてくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。

大会の様子は、NHK Eテレにて９月１６日（金）深夜25:00～（実日17日（土）1:00～）に放映されます。

また、今年度末には第30回横浜国立大学モダンダンス部自主公演（創部40周年記念公演）の開催を予定しております。本大会での受賞作品も再演致しますので、是非お越しください。心よりお待ちしております。公演の詳細は、https://instagram.com/ynu_moderndance?igshid=YmMyMTA2M2Y= をご覧ください。