大学院理工学府生が日本セラミックス協会 2020年 年会で「第44回学術写真賞優秀賞」を受賞
受賞情報

賞状
大学院理工学府 博士課程前期 2年加藤真由さん(指導教員:多々見純一 教授)の撮影した顕微鏡写真が、日本セラミックス協会第44回学術写真賞優秀賞を受賞しました。作品は 2020年 3月 18~ 20日に明治大学で開催される日本セラミックス協会 2020年 年会において実施されるセラミックスに関する顕微鏡写真展で、優秀賞として展示されます。
受賞の対象となった作品は、『脱脂に伴う Al2O3 成形体内部構造と重量変化の同時その場観察』で、 JST A-STEP ステージⅠの成果の一部です。セラミックスは原料粉体にバインダーなどの有機物を添加して作製した成形体を脱脂した後、高温で焼成して作製されますが、脱脂中に割れや変形が生じることが大きな問題でした。今回は、これまでブラックボックスとしてきた脱脂に伴う内部構造の様子と重量変化の関係を光の干渉を利用した新規手法である光コヒーレンストモグラフィーと熱重量分析の複合システムで明らかにしました。
セラミックスの顕微鏡写真に関する専門家による審査の結果、オリジナルな科学的知見を含んでいる高い学術的価値等が評価され、受賞に至りました。