大学院理工学府生が精密工学会秋季大会にて「 アドバンスト・ベストプレゼンテーション賞」を受賞
受賞情報
賞状
受賞者の田邉さん
大学院理工学府 博士課程前期1年の田邉健冴さん(指導教員:渕脇大海 准教授)が、2020年度精密工学会秋季大会学術講演会にてアドバンスト・ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。本賞は、過去のベストプレゼンテーション賞受賞者を審査対象とし、その中からより優れた講演発表に贈賞するものです。
「精密・超精密位置決め」のセッションでの受賞であり、発表題目は、「インチワーム型精密位置決め自走機構の圧電アクチュエータへの入力電圧調整による動作補正」です。主な成果は、6つの圧電アクチュエータの変位を入力とし、3つの運動自由度(XYθ変位)を出力とする“強い”駆動冗長性を有する自走機構の「繰り返し動作補正法」を提案したこと、さらに実験により12方向の並進動作のXYθ軸誤差の大幅低減に成功し、開ループ制御での精密位置決め性能を大幅に向上した点です。今回は原理確認のため、並進動作に限定して補正を適用しましたが、原理的には従来技術では実現できない、任意軸の回転動作を実現する事もできるため、精密自走ロボットの可能性を飛躍的に向上した成果と言えます。
(アドバンスト・ベストプレゼンテーション賞の審査は、セッションBP賞審査員アンケートをもとに実施し、主に発表内容の新規性・発表技術を選考基準とし、1講演における登壇者個人を受賞の対象としています。)