大学院理工学府生が FAN2021 で「ベストプレゼンテーション賞・和田賞」を受賞
受賞情報

賞状
2021年 9月 21日~ 23日に開催されたインテリジェント・システム・シンポジウム 2021(FAN2021) において、大学院理工学府博士課程前期 2年の山下廣大さん(指導教員:濱上知樹 教授)が、ベストプレゼンテーション賞・和田賞を受賞しました。
受賞題目は、「不完全知覚環境におけるリザバーコンピューティングを用いた強化学習」です。
強化学習とは、環境との相互作用から自律的に行動獲得を行う人工知能の一種です。自動運転や見まね学習への応用が期待されています。一方、問題空間を定義するセンサ情報が不完全な場合、不完全知覚問題と呼ばれる学習の停滞を招き、学習の失敗を招くことがあります。この問題に対し、近年注目されているリザバーコンピューティングを用いて、非線形な時間依存関係のある行動の中から低次の状態空間を構成することで、不完全知覚のある環境における効率的な行動獲得実現に成功しました。
特に本研究では、複数のリザバーを並列に用いることで、適応的な不完全知覚問題の回避を可能にした点が高く評価されました。