工学研究院 長谷川誠 教授と大学院理工学府修了生らが日本溶射学会 第 117回全国講演大会において「論文賞」を受賞
受賞情報
賞状
2023年 6月 15日〜 16日に大阪市 大阪科学技術センターにて開催された日本溶射学会 第 117回( 2023年度春季)全国講演大会において、大学院工学研究院 長谷川誠 教授と大学院理工学府博士課程前期修了生 渋屋俊貴さん、井内敦久さん、水野泰輔さんが、 2023年度論文賞を受賞しました。
受賞論文の題目は Microstructural Change during Heat Exposure in Air of Modeled Environmental Barrier Coating Processed by Aerosol Deposition Method です。
本研究では、 AD法により形成された多層コーティングにおいて問題となっているムライト層の分解を抑制するため 結合層に SiAlON層を導入した多層コーティングを AD法により作製することで SiAlON層導入の効果を検証し、 1573 K, 100 hの高温酸化試験において SiAlON層の導入によるムライト層の分解が抑制できること、また SiC基材を用いた場合には 1673 Kの高温環境下においてもムライト層や SiAlON層への基材からの Siの拡散がないことを見出しました。本論文の研究成果は、学術的重要性と独創性に加え、高い工業的有効性を供えており、今後の溶射技術の発展に多大なる貢献が期待できるとして、高く評価されました。