理工学部生が ISAFM2024で「ISAFM 2024 Excellent Poster Award」を受賞
受賞情報
受賞者の横山さん
ポスター発表の様子
2024年 7月 17日〜 19日に本学にて開催された国際シンポジウムThe 10th International Symposium on Advanced Functional Materials between Changwon National University and Yokohama National University(ISAFM2024)において、理工学部 機械・材料・海洋系学科 材料工学教育プログラム 学士課程 4年の横山琳咲さん(指導教員:大竹 充 准教授)が、「ISAFM 2024 Excellent Poster Award」を受賞しました。
同賞は、優秀なポスター発表を行った学生に対して授与されるもので、シンポジウムに参加したすべての教員および学生による投票により選出され、32件のポスター発表のうち7件に授与されました。
受賞対象となった研究の題目は「Annealing process balancing well-crystallization and flat surface of Y3Fe5O12 thin film onto Ge3Ga5O12(111) single-crystal substrate」です。この研究は、電子の電荷ではなく、スピンを活用することによって、電子の移動が不要となり、その結果、低消費電力化が可能になるスピントロニクスの分野において、スピン波伝搬特性が優れるとして注目されているイットリウム・鉄・ガーネットと呼ばれる材料に関するものです。このガーネットは天然には存在せず、人工的に合成されるもので、本研究で材料組織学の技術を取り入れることで、高品質な単結晶薄膜を形成できることを明らかにしました。本研究で得られた薄膜を活用することにより、今後、同分野の研究開発が促進され、実用化に貢献することが期待されます。