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挑戦する横国の学生たち

VENTURE SPIRIT

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アニメに惹かれて東欧から日本へ。
寮友と過ごす日々で、世界は広がっていく。

さまざまな国籍の学生が集う「常盤台インターナショナルレジデンス」で暮らすヤドヴィガさん。アニメ好きが高じて、東欧はベラルーシよりやってきた留学生の彼女にとって、横浜国立大学で過ごしたこの1年間は、どのような日々だったのだろうか。

Kandratsenkava Yadviga

経営学部経営学科

Kandratsenkava Yadviga

始まりはアニメ
そこから世界が広がった

——留学先として日本を選んだのはなぜですか?

子どものころから「ポケットモンスター」や「セーラームーン」が大好きで、アニメを通じて日本を知りました。そこからだんだんと日本文化にのめり込み、村上春樹や芥川龍之介といった作家たちに興味を持ったのをきっかけに、本格的に日本語の勉強を始めたのを覚えています。留学するかどうかはずっと迷っていましたが、友達の誘いもあり、留学プログラムへの応募を決心。文化の中心地である東京の近くに住みたいという思いから、関東近郊の大学を検討し、最終的に横浜国立大学を選びました。

——アニメ以外の日本文化にも興味を持っているのですね。

はい! 神社に温泉、カラオケと、当たり前ですが日本には日本特有のものがたくさんあるので楽しいですね。あとは空手が大好きです。ベラルーシにいたころから極真空手を習っていて、今でも週に1、2回は道場へ通っています。ちなみに、空手を始めたのも『はじめの一歩』がきっかけなんです(笑)。最近「日本語上級」の授業で自分史を作ったのですが、そこで改めて、アニメが自分に与えた影響の大きさを実感しました。

学生寮の仲間たちに
支えられながら。

——日本での学生生活には慣れましたか?

1年過ごしてだいぶ慣れてきましたが、勉強は正直大変で、ついていくのに必死な授業もあります。ただ、勉強で困っても周りの友達が助けてくれるので、環境には恵まれていると思います。人見知りな性格もあり、最初こそ周囲とどう交流すればいいかわからず戸惑いましたが、学校側のサポートが手厚かったおかげで、比較的すぐに馴染めました。全学生の約10%が留学生ということもあり、交流イベントも豊富で助かります。

——常盤台インターナショナルレジデンスでの生活はどうですか?

とても満足しています。キャンパス内にあるので授業に出るのも楽ですし、セキュリティもしっかりしています。トイレットペーパーが備え付けなのも嬉しいですね(笑)。私が住んでいるのは、共用部を6人で共有する「シェアユニットタイプ」。最初は個室のほうが良いなと思っていましたが、実際に住んでみると、ルームメイトがみんな優しい! それぞれ学部は違うのですが、宿題を教えてくれたり、話し相手になってくれたりと、いつもお世話になっています。とはいえ、プライベートスペースもしっかり確保されているので、ひとりの時間も大事にできるのも嬉しいです。

——一緒に生活している人は、みんな留学生ですか?

日本人の学生も2人います。あとはタイとイタリアからの留学生です。誰かの誕生日やイベントごとがあると、みんなで集まってパーティをすることも。この前はタイの留学生の誕生日パーティーをしました。キッチンも広いので、料理もみんなで一緒にできて楽しいですね。

芽生えた経営への興味
いつかは起業にも挑戦したい

——どの授業が一番楽しいですか?

会社経営に興味があるので、「経営組織論」や「経営戦略論」の授業には力が入ります。横浜国大OBの起業家がゲストでやってくる「ベンチャーから学ぶマネジメント」も、起業に関するリアルな声が聞けてとても面白いです。この前は、VTuber「キズナアイ」の運営に携わる方が講演してくださり、アニメ文化好きの私としてはたまりませんでした。

——今後の学生生活でチャレンジしたいことはありますか?

外資系企業でインターンシップをしてみたいです。いつか起業したいという野心があるので、大学で経営学を学びながら、インターンで経験を積めたら理想ですね。卒業後も日本で働きたいので、海外出身というルーツを活かせるよう、学びを深めていきたいです。

掲載:2020年3月

MY MEMORY

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1.ルームメイトの誕生日会の様子。リビングやキッチンは寮の共用スペース。2.日本での大会出場を目指し、日々空手の稽古に励んでいる。3.日本の作家に興味を持ち、13歳の時に購入した『北海道警察ロシア課』。他にも、マンガやロシア語訳の村上春樹、芥川龍之介など。4.関西へと旅行した時に撮影した、姫路城の写真。

ともに暮らし、ともに学び、ともに成長する。

キャンパス内に位置する学生寮「常盤台インターナショナルレジデンス」。人種や国籍、年齢、性別、信仰、障がいの有無にとらわれず、個性や文化の違いを認め合える共生寮を目指している。留学生だけでなく、日本人学生も在寮。

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