挑戦する横国の学生たち
「横浜国立大学校友会」の運営メンバーとして、さまざまな企画の立案や実行に携わる酒見さん。2022年11月には、3年ぶりの対面開催となるOB・OGと学生との交流会「ヨココク・ツナガル」を主導しました。現在は在学生を対象としたアプリ開発のイベントの開催に向けて、準備に奔走する日々です。校友会での活動とそれに込められた想いについて語っていただきます。
経営学部
校友会では学部や年齢、国籍などの垣根を超えて、横国に関わる人と人とのつながりを深めることを目的に、さまざまな活動を行なっています。在学生や卒業生、留学生、地域住民との交流会はその代表例です。私が運営に関わりだしたのは、2022年の初秋ごろ。人脈を広げる場として期待していたキャンパスライフがコロナ禍で制限され、物足りなさを感じていた矢先に、校友会の学生幹事を務めている友人から誘われたのです。「横国」を共通点としてさまざまなバックグラウンドを持つ方々とつながれる活動内容にひかれました。
私は中心メンバーの一人として、企画から当日の司会進行にまで携わりました。集まったOB・OGは、システムエンジニアや教員をはじめ、さまざまなフィールドで活躍する方々。交流会ではキャリアに関する講演やセッションを行い、OB・OGは学生たちの疑問に惜しみなく答えてくださり、盛況のうちに幕を閉じます。「参加して良かった」という学生たちからの感想を耳にしたときは胸をなでおろしたものです。開催当日が貴重な情報交換の場となっただけでなく、その後もOB・OGとの交流が続いている。学生からはそんな声も届きます。コロナ禍以降で初となる対面開催でしたが、今後も続けていける自信を得ました。
校友会と横国のプログラミングサークル「Lumos」とで連携し、プログラミングの知識がなくても楽しめるアプリ開発イベント「アプリフェスティバル」の開催準備を進めています。ビギナーにとっては敷居が高いプログラミングの技術を競い合うのではなく、「アイデアを形にする楽しさを体験してもらうこと」を開催のコンセプトに。イベント名に「フェスティバル」を冠しているのもそんな思いからです。
Lumosの学生からのアドバイスを受けてノーコードツールを取り入れました。これは、プログラミングをせずとも直感的にアプリ開発ができるツールです。希望者にはアプリ開発について一から学べる勉強会も予定しています。もちろん自らプログラムを組むことも大歓迎。経験者でも手応えを感じられるようにしました。たくさんの金賞を出している「からあげグランプリ」からヒントを得て、表彰の仕方も一工夫するつもりです。たとえば「アイデア部門」「デザイン部門」のほか「おもしろ部門」などの賞も設けたい。さまざまな部門の賞を設けることで、誰もが楽しめるイベントにしていこうと思います。
企画を実現しやすい環境が整っていることです。例えばイベントを開催しようとすると、資金集めから場所の確保、対象者へのアナウンスなど、必要な準備は多岐に渡ります。これらをひとりで行うことは簡単ではありませんが、校友会のネットワークを使えばハードルは下がります。協力してくれる先輩や先生、OB・OGの方々とすぐにコンタクトを取れますし、大学の公式な団体として資金面でのサポートも得られますからね。準備で必要以上に手間を取られず、主催者は企画そのもののクオリティを磨くことに集中できる良さもあります。
現在、経営学部の授業でマーケティングや組織論の基礎を学んでいる私にとって、チームの指揮を取ってアイデアを形にしていく校友会での活動は、いわば経営学の実践の場。実体験と結びつけながら、2年次以降も経営学の学びを深めていきたいです。その先にある目標は「人と人をつなぐ」を軸としたビジネスを行うこと。私と同じように人脈を広げたいと思っている大学生や若手社会人をターゲットとして、気軽につながれるプラットフォームを作れたら理想的です。
掲載:2023年3月1.校友会宮田会長より挨拶。2.セッションの様子、就活や社会人生活についてなど有益なお話を伺うことができました。3.集合写真、5名のOB・OGにお越しいただき盛況のうち幕を下ろしました。4.アイデアメモ、常盤祭での開催に向けて進行中です…!
横国が「実践的学術の国際拠点」として輝きを増すことを目指して設立された「横浜国立大学校友会(YNU校友会)」
在学生、卒業生、現旧の教員・職員が会員となり、各学部や大学院の専門性、年齢、国籍などの壁を越えて、横断的な絆を強めることを目指す。同窓会の開催やキャリア教育、地域住民との交流などさまざまな活動をしている。
https://koyukai.ynu.ac.jp/