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挑戦する横国の学生たち

VENTURE SPIRIT

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学生の視点と学生らしさで、
横浜の未来を描く「はまみらいプロジェクト」。

横浜をより良い都市にするために、さまざまな企画に挑戦している「はまみらいプロジェクト」。その活動は高く評価され、2021年度には地域課題実習の学内アワードで三冠を獲得するに至ります。プロジェクト内の「YCVBチーム」でまとめ役を務めた須藤さんに、活動の醍醐味を伺いました。

須藤 佑介

経済学部経済学科

須藤 佑介

学問とビジネスをつなぐ
架け橋になりたい

——はまみらいプロジェクトの活動について教えてください

横浜の海沿い地域を活動拠点にし、学生の視点を活かしながら、横浜の魅力発信と課題解決に取り組むプロジェクトです。環境活動の現場をめぐる「エコツアー」の運営チーム、外部団体と協業するチーム、ホームページやSNSを運用するチームなどに分かれて活動しています。また、横浜について発信する記事を制作することも。トピックは自然環境、観光、防災、エネルギーの4つ。フィールド調査から執筆まで、学生が主体的に行っています。

——須藤さんが活動に参加したきっかけは何ですか?

「学生の視点で横浜を盛り上げよう」というコンセプトに共感したことです。何よりプロジェクト内にある「はまの架け橋チーム」に惹かれました。横国以外の外部団体や企業に協力を仰ぎ、共同で企画運営をするチームです。私は、ゼミやインターン、就活などの経験を通して「アカデミックな世界とビジネスの世界をつなぐ人材になりたい」という目標を持ち、将来的には産官学連携プロジェクトにも取り組みたいと考えるようになりました。それを学生のうちから実現できるのが「はまの架け橋チーム」だったのです。

目的は常に明確に
発想は柔軟に

——どんな企画に取り組んでいますか?

「はまの架け橋チーム」内にもいくつかチームがあり、私が所属する「YCVBチーム」では、公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー(YCVB)と連携して地域の活性化に取り組んでいます。3年次の春学期には、横浜市が公募する「山下公園レストハウス利活用事業」に立候補して企画を提案。このときはコスト面の条件が折り合わず、残念ながら獲得には至りませんでしたが、現在はYCVBに一般企業も加えた産官学共同で、SDGsを啓蒙するプロジェクトを進めています。

——YCVBチームのまとめ役として活動されたと伺いました

具体的には、チームと外部団体との橋渡し、企画の進行、ミーティングのファシリテーションやタスクの割り振りなどをしました。このとき心掛けたのが、論理的に企画を進めることです。学生同士でアイデアを出していると、ときには「面白そう」「やってみたい」という思いばかりが先走ることも。その都度「横浜の海沿い地域を学生の視点で盛り上げる」という目的に立ち返り、「私たちにできること」「やりたいこと」を活かした案を考え、それが社会のニーズを捉えているのかを検討しました。同時に、理屈っぽくなり過ぎず、学生ならではの柔軟な発想を生かすことも大切にしています。

全員の思いが実り
学内アワードで三冠達成

——活動を通じてうれしかったこと、印象に残っていることは何ですか?

毎年度末に地域課題実習プロジェクトの活動報告会があり、そのなかで「地域実践アワード」という投票形式のコンテストが行われます。そこで、はまみらいプロジェクトが2021年度のMVP・地域賞・校友会賞の三冠を獲得したんです。「学生の視点から横浜市を盛り上げる」という一貫した軸のもと、幅広くチャレンジした成果だと受け止めています。組織としてまとまっていたことも評価の一因ではないでしょうか。リーダーは「一人一人が主体的に動いてくれたおかげ」、メンバーは「リーダーがまとめてくれたおかげ」と、互いに讃え合って喜んだことは忘れられません。

——活動を通してどんな気づきがありましたか?

地域活性やSDGs自体は、大学の授業でも扱うものです。しかし、社会や人を巻き込むプロジェクトとして取り組んだとき、座学では見えなかった多くのハードルに気づかされました。誰にSDGsを伝えるのか。その相手をどう惹きつけるのか。その費用は。さまざまな視点が求められ、実社会において課題に向き合う難しさを痛感しています。今後は卒業論文の執筆に向けて研究を深めつつ、企業の長期インターンに参加して、アカデミックな知見と社会経験をさらに充実していく予定です。それをはまみらいプロジェクトにフィードバックしながら、産官学プロジェクトの成功をサポートしていきたいと考えています。

掲載:2022年3月

MY MEMORY

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1.PJ全体でのMTGの様子2.執筆したエネルギーについての記事3.記事作成のためのインタビューの様子4.はまみらいPJが運営するTwitterの防災アカウント

アイデアとアクションでより良い横浜を描き出す「はまみらいプロジェクト」

2021年度は、環境活動の現場に迫る「エコツアーチーム」、ホームページや防災SNSを運用する「HPチーム」、トヨタグループのアプリ「my route」を普及させる「my routeチーム」、横浜の外部団体と協業する「はまの架け橋チーム」の4チームで活動。
はまみらいプロジェクト

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